PENTAX K-50

ペンタックスリコーイメージングは、エントリクラスで初となる防塵・防滴構造を採用したデジタル一眼レフカメラ「PENTAX K-50」を、7月5日に発売する。カラーは、ホワイト、ブラック、ピンクの3色。また、120種類のボディカラーからチョイスできる「オーダーカラー受注サービス」を同時に開始する。

撮像素子には、有効約1628万画素の23.7×15.7mmサイズのCMOSセンサを搭載。上位機種と同等の高速・高性能画像処理エンジン「PRIME M」との組み合わせによって、高い解像感と階調再現の描写にすぐれた高精細画像を実現している。最高ISO51200での超高感度撮影ができ、手持ちでの夜景スナップなど、撮影の自由度が向上した。

小型軽量のボディの81か所にシーリングを施した防滴・防塵構造と、マイナス10°Cまで動作を保証する耐寒性能を備える。雨天時やホコリの多い場所でも安心して使えるので、登山やキャンプ、スポーツなど各種アウトドア撮影を気軽に楽しめる。全体的に丸みを帯びたデザインで、手の小さい人でもしっかりと握ることができる。

フィルム一眼レフ時代からの各種ペンタックス交換レンズに対応。望遠レンズ使用時やストロボオフでの撮影、夕暮れ時の風景など、手ブレを起こしやすい撮影条件でもブレを抑えたシャープな画像を得られる独自の手ブレ補正機構「SR」を搭載する。

イメージセンサ部を自在に動かす「SR」機構を利用して、「自動水平補正」や「構図微調整(上下左右および回転方向)」、別売のGPSユニット「O-GPS1」と組み合わせた簡易天体撮影機能「アストロトレーサー」など、特別な機能を実現した。

AFセンサは、高精度の「SAFOX IXi +」を採用。11の測距点のうち、中央部9点にクロスセンサを採用する。ピントが合った測距点は、スーパーインポーズ機能でファインダー上にわかりやすく赤く点灯表示。任意に選択した測距点から被写体(動体)が外れても、周辺測距点の距離情報を参照しながらAF追尾を継続する「セレクトエリア拡大」機能を搭載し、測距点オート時の動体検出性能や望遠レンズ装着時のAF追従性能を高めている。

最高で毎秒6コマの高速連続撮影やフルHD動画撮影に対応。被写体や撮影シーンに合わせて自動で最適な設定にする「オートピクチャーモード」のほか、多彩な画像処理機能を搭載する。

エントリクラスのコンパクトボディながら、視野率約100%、倍率約0.92倍のガラスプリズムファインダーを備える。屋外などの明るい場所でも視認性が高く、ファインダー像にパララックスやタイムラグがないので、正確なフレーミングが要求される風景撮影やシャッターチャンスが重要なスポーツ撮影でも活躍する。

電源は、単3形乾電池または単3形リチウムイオン充電池×4本。対応メディアはSDXC/SDHC/SDカードで、Eye-Fiカードも使用できる。ボディサイズは幅129.0×高さ96.5×奥行き70.0mmで、重さは約675g。

実勢価格は、ボディ単体の「PENTAX K-50 ボディキット」が7万円台半ば、「smc PENTAX-DA L 18-55mmF3.5-5.6AL WR」が付属する「PENTAX K-50 レンズキット」が8万円前後、「smc PENTAX-DA L 18-55mmF3.5-5.6AL WR」と「smc PENTAX-DA L 50-200mmF4-5.6ED WR」の2本のズームレンズが付属する「PENTAX K-50 ダブルズームキット」が9万円前後、「smc PENTAX-DA18-135mmF3.5-5.6ED AL[IF] DC WR」が付属する「PENTAX K-50 18-135WRキット」が11万円台半ばの見込み。

「オーダーカラー受注サービス」は、レギュラーカラー3種類に加えて、ボディ20色とグリップ6色の組み合わせによる117種類のカラーバリエーションを用意する。カタログからの店頭注文や、専用ウェブサイト「K-50スペシャルサイト」から注文でき、6月13日に受注を開始。発売後は、受注から最短約2週間で出荷する。