記者会見に臨んだエディー・ジョーンズヘッドコーチ、廣瀬俊朗キャプテン 記者会見に臨んだエディー・ジョーンズヘッドコーチ、廣瀬俊朗キャプテン

6月13日、『リポビタンDチャレンジ2013』第2戦のラグビー日本代表メンバー発表記者会見が行われた。強豪ウェールズを向こうに回し、初戦で18-22とあわや金星獲得かという大接戦を演じた日本代表だが、エディー・ジョーンズヘッドコーチ(HC)、廣瀬俊朗主将には満足の色はなかった。

「リポビタンDチャレンジ2013」チケット情報

ジョーンズHCが「今までなら50点差ぐらいつけられてウェールズが勝っていたが、今回は接戦に持ち込んだ。しかし、負けは負け。うれしいわけではない」と言えば、廣瀬も「チャンスにトライし切れなかったのが敗因」とキッパリ。強豪国と互角に戦った実績を誇るのではなく、番狂わせを逃した悔しさを露にした。

指揮官は6月8日の試合後に見せた選手たちの表情に満足した。「選手たちは負けて悔しがっていた。これは正しい反応だ。試合で自信を得たことよりも悔しさが上回っていた。この悔しさがあるからこそ、今週のいいトレーニングにつながっている」。

主将は初戦の接戦を生かすも殺すも、第2戦にかかっていることを知っている。「前回負けたので、今回は勝ち切るという覚悟を持って臨みたい。(日本代表の面々は)態度、意欲ともに素晴らしい。ただ、コミュニケーションをビルドアップしていきたい。エディーや僕が求める理想にはまだ遠いので、継続していきたい」。

廣瀬が語った意気込みは、まさにジョーンズHCが求めるものだ。「日本は大試合になると一貫性を崩すことが多々あった。廣瀬にはチームの一貫性が崩れた時に正しい方向へ立て直してほしい。体力的に厳しい時間帯は相手にとっても厳しい時間だ。ボールをたくさん持ち、クリアなプレーをし、前へ向かうチャンスを多くしてほしい。そして、廣瀬に勝利につながるトライを決めてもらいたい(笑)」。

指揮官はさらに続ける。

「ウェールズに勝利するための秘訣はない。我々はハードワークするだけだ。でき得るだけのハードワークを実践し、一貫性を持って戦う。今週はいい準備ができた。48時間後の試合が非常に楽しみです」

HCや主将だけではない。LO・大野均、NO.8・菊谷崇ら経験豊富なベテラン、スーパーラグビーでさらに成長したSH・田中史朗、20歳ながらスタメンに名を連ねるWTB・福岡堅樹らフィフティーンは、本気でウェールズ戦での勝利を狙っている。サクラのジャージを身にまとった戦士たちが新たな歴史を刻む。

『リポビタンDチャレンジ2013』日本代表vsウェールズ代表第2戦は6月15日(土)・秩父宮ラグビー場でキックオフ。チケット発売中。