PENTAX Q7

ペンタックスリコーイメージングは、世界最小・最軽量クラスのミラーレス一眼カメラ「PENTAX Q7」を、7月5日に発売する。カラーは、ブラック、シルバー、イエローの3色。「PENTAX Q7」と交換レンズなどをセットにした1000セット限定の「PENTAX Q7 コンプリートキット」と、ボディ120種、レンズ20種からチョイスできる「オーダーカラー受注サービス」もあわせて発売する。

「PENTAX Q7」は、「PENTAX Q」シリーズの上位機種で、レンズマウントには「Qマウント」を採用。撮像素子に有効約1240万画素の1/1.7型裏面照射型CMOSセンサを搭載し、シリーズ最高画質を実現する。高速画像処理エンジン「Q ENGINE」との組み合わせによってノイズを効果的に抑え、ISO12800の高感度撮影をはじめ、階調再現性や質感描写にすぐれた画像を得ることができる。

低輝度時のオートフォーカス性能を向上し、EV0のわずかな光量下でもピントを合わせることができる。なお、センササイズ大型化に伴って、同じレンズを使用した場合、従来より撮影画角が広くなっている。

従来モデルからクロック周波数を10%アップした新高速画像処理エンジン「Q ENGINE」の採用やアルゴリズムの最適化によって、起動時間を約1秒に高速化。撮影間隔などの動作レスポンスを向上した。また、好みのモードを4種類まで登録できる「クイックダイヤル」の割り当て項目に、新たにAF/MF、フォーカスアシストオン/オフ、NDフィルターオン/オフを追加している。

手ブレ補正機構「SR」は、最新のジャイロセンサによって性能を向上し、約3段の手ブレ補正に対応する。背面には、外光の反射を抑えて映り込みを軽減する「AR(Anti-Reflection)コート」を施し、日差しの強い屋外でも見やすい3.0インチの大型液晶モニタを搭載する。

デジタル一眼ならではの本格的な撮影ができるように、カメラがシャッタースピードや絞りを自動的に設定するプログラム露出(P)をはじめ、ユーザーの作画意図に応じて任意に設定できる絞り優先(Av)とシャッタースピード優先(Tv)、マニュアル露出(M)の各露出モードを備える。

フルHD動画撮影に対応。多彩な画像処理機能や主体の被写体が浮き立つように撮影できる「ボケコントロール機能」、被写体や撮影シーンに合わせてカメラが自動的に最適な設定を行う「オートピクチャーモード」、アイコンを選ぶだけで設定可能な「シーンモード」など、充実した撮影機能を搭載する。

さらに、「K-5 II」や「645D」と同様、イメージセンサ部を超音波振動してゴミを取り除く「DR II(Dust Removal II)」を搭載する。対応メディアはSDXC/SDHC/SDカードで、Eye-Fiカードも使用できる。サイズは幅102.0×高さ58.0×奥行き33.5mmで、重さは約200g。

価格はオープンで、実勢価格は、本体単体の「PENTAX Q7ボディキット」が4万円前後、「PENTAX-02 STANDARD ZOOM」が付属する「PENTAX Q7ズームレンズキット」が5万円前後、「PENTAX-02 STANDARD ZOOM」「PENTAX-06 TELEPHOTO ZOOM」の2本のズームレンズが付属する「PENTAX Q7ダブルズームキット」が7万円前後の見込み。

「PENTAX Q7 コンプリートキット」は、「PENTAX Q7」本体(カラーはブラック×ブラック)と、現行のQマウント交換レンズシリーズ7本、PLフィルターなど関連アクセサリ、ボディとキットレンズをすべて収納できるカメラバックをセットにした特別限定キット。1000セット限定で、実勢価格は12万円前後の見込み。

「オーダーカラー受注サービス」は、レギュラーカラー3種類に加えて、117種類のカラーバリエーションを用意する。また、交換レンズ「PENTAX-01 STANDARD PRIME」は、レギュラーカラーのシルバーに加えて、19種類のカラーバリエーションを選ぶことができる。

カタログからの店頭注文や専用ウェブサイト「Q7スペシャルサイト」から注文でき、6月13日に受注を開始した。発売後は、受注から最短約3週間で出荷する。