ブロードウェイミュージカル『PIPPIN』 ブロードウェイミュージカル『PIPPIN』

演劇界最高の栄誉とされる「第67回トニー賞」の受賞作品が、6月9日夜(日本時間6月10日午前)に発表され、ブロードウェイミュージカル『PIPPIN』が最優秀リバイバル・ミュージカル作品賞を含む4部門を獲得。同作はトニー賞のほかに、既にドラマ・デスク賞、ドラマ・リーグ賞、アウター・クリティックス・サークル賞で最優秀リバイバル・ミュージカル作品賞を受賞しており、新たな栄冠が加わった形だ。

ロジャー・O・ハーソンによる脚本とスティーヴン・シュワルツによる作詞作曲で長年に渡り愛されている本作。今回、演出に先日初来日を果たしたブロードウェイミュージカル『HAIR』のリバイバル版も手がけたダイアン・パウラス、振付にチェット・ウォーカー、サーカス創作にモントリオールのサーカス劇団「Les 7 doigts de la main」のジプシー・スナイダーを迎え、ブロードウェイに全く新しい形で復活した。

本作はピピン役にマシュー・ジェームス・トーマス、リーディング・プレーヤー役にトニー賞最優秀主演女優賞を受賞したパティーナ・ミラー、チャールズ役にトニー賞ノミネートのテレンス・マン、ファストラーダ役にトニー賞ノミニーのシャーロット・ダンボワーズ、キャサリン役にレイチェル・ベイ・ジョーンズ、バーサ役にトニー賞最優秀助演女優賞を受賞したアンドレア・マーティンが出演。ブロードウェイのミュージック・ボックス劇場で連日完売となるほどの盛況を受けて上演中で、今回はその最中の受賞だった。

ブロードウェイミュージカル『PIPPIN』は王位継承者ピピンが怪しげなパフォーマンス集団にそそのかされ、「Corner of the Sky(天の一角)」を探しに、死を恐れない冒険へと出かけるというストーリーを、『Corner of the Sky』、『Magic To Do』など多くのブロードウェイのスタンダード曲、サーカスのアクロバティックな動き、サーカスのきらびやかでユニークな舞台・衣装が盛り上げる。トニー賞でPIPPINが受賞した部門(ミュージカル)は以下のとおり。

□最優秀リバイバル・ミュージカル作品賞
(バリー&フラン・ワイズラー、ハワード&ジャネット・ケーガン、リサ・マトリン、キョードー東京、他)
□最優秀演出賞(ダイアン・パウラス)
□最優秀主演女優賞(パティーナ・ミラー)

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