――現体制になって1年くらい経ちます。これはあくまで受け手の印象なんですけど、5人になってから間口が広がったような気がするんです。

Soan:そうだと思いますよ。完全体になってより精力的に活動ができるようになったというバンド自体のメリットもあるし、あとやっぱり新しい風を巻き起こしてくれる2人が入ってきてくれたことで、確実に広がったというのはありますよね。

Hitomi:3人の時は、ちょっと遠慮気味だったところはあるんですよね。勝負を仕掛けていこうっていう雰囲気ではなかった。2人が加入してくれて、Moranが完成したなって気持ちが生まれたことで、バンド自体が勢いづいていったのは、いろんな意味でその加入という事実がプラスに働いたからなんじゃないのかな?

Sizna:自分が加入したのが、Moran自体が結構不安定な時期だったので、そこからMoranをまず守るっていう部分から始まっていたと思うんですけど、そこが終わったというか、新しいメンバーが見つかって、やっぱりフルメンバーになって、今まで出来なかったアプローチの仕方が、お客さんに対しても色々出来るようになったりそれで新しい風というか、新しい雰囲気をバンドの中に持てたのかなと。


――みなさんのルーツを教えてください。

vivi:小さい時からピアノを習っていたんですけど、男でピアノやってるやつはちょっとださい、みたいなのがあって。今思えばやってて良かったって思うんですけど、当時はそれがちょっと悩みだったりして。その中でX JAPANと出会って、そこからギターに憧れて始めました。

Ivy:僕ですか? ヌルッと入りました(笑)。それまで音楽は聴く程度だったんですけど。仲の良かった友達がバンドやるっていうから、自主的ではなく彼に誘われて入ったんですよね。その時は友達がベースで俺はギターだったんですけど、友達が「ベース飽きたからギターと交換しよ」みたいな感じになって。そこからベースを始めました。

ヴィジュアル系に入ったきっかけは、中学生の時にMステでDIR EN GREYの『ゆらめき』を見て、そこからアルバムの『GAUZE』を買ったんですけど、最初は聴いた瞬間「ヴィジュアル系怖い!」って思って(笑)、聴いてくうちにハマっていって、バンドやるんだったらヴィジュアル系やりたいなと、高校の時にバンドを始めたという感じです。

Soan:viviと一緒でX JAPANですね。俺もピアノをやってて、兄から「かっこいいアーティストがいるぞ。この人(YOSHIKI)はピアノとドラムがすごいんだよね」ってCDを借りて聴いて。ドラムを始めたきっかけはそれですね。