柿谷曜一朗(セレッソ大阪)  (c)J.LEAGUE PHOTOS 柿谷曜一朗(セレッソ大阪)  (c)J.LEAGUE PHOTOS

6月23日(日)の注目カードは、『コンフェデレーションズカップ』日本×メキシコやイタリア×ブラジルだけではない。『ナビスコカップ』が決勝トーナメントに突入する。準々決勝のカードは、浦和レッズ×セレッソ大阪、ベガルタ仙台×川崎フロンターレ、横浜F・マリノス×鹿島アントラーズ、柏レイソル×サンフレッチェ広島。ここではC大阪×浦和をフィーチャーしたい。

「浦和レッズ対セレッソ大阪 ナビスコカップ 準々決勝」チケット情報

C大阪も浦和も守備を再建することで、標榜してきた攻撃サッカーを形にしつつある。C大阪は4バック、浦和は3バックと違いはあるが、両チームとも最終ラインを押し上げ、DFからFWまでコンパクトなラインを保っている。「攻」から「守」の切り替えが早くなり、ピンチを未然に防いでいるのだ。

アタックとなれば、レヴィー・クルピ監督のお手の物。パス、コンビネーション、ドリブルを駆使して、ボールを保持しながら相手ゴールに迫る。タレントも豊富だ。C大阪には独特のファーストタッチで密集地帯もものともせずにゴールを陥れるエース・柿谷曜一朗がいる。元日本代表MFの森島寛晃、香川真司、清武弘嗣と継承されたエースナンバー8を背負う23歳は、リーグ戦ではトップタイの9ゴール、『ナビスコ杯』でも3位タイの3ゴールを量産する。

柿谷だけではない。ボランチから2列目へポジションを移し、柿谷に次ぐリーグ戦チーム2位の5得点をマークする山口螢、甘いルックスとは対照的な泥臭い守備が持ち味の扇原貴宏ら、23歳以下のMVPとも言える『ニューヒーロー賞』候補がズラリ。

攻撃ならばペトロヴィッチ監督も一家言を持っている。最終ラインからボールをつなぐのは当たり前、浦和はGKからボールをつなぎジワジワ攻撃へ転じていく。ゴールを担うのが、1トップ2シャドーのアタッカー陣3人である。興梠慎三3得点、柏木陽介4点、原口元気6ゴールと3人がバランスよく得点をマークしている。

3人のアタッカーだけに頼らないのも浦和の強みである。マルシオ・リシャルデス、阿部勇樹の両MFが各3得点、最終ラインのDF3人も那須大亮3得点、森脇良太と槙野智章が各2得点とどこからでも点が取れる攻撃で、リーグ最多の29得点を量産する。

オーガナイズされた守備を手に入れ、より攻撃的になったC大阪と浦和。両チームを指揮する名将は時にはノーガードの打ち合いを受けて立つ心意気も持っている。C大阪×浦和の『ナビスコ杯』準々決勝は6月23日(日)・大阪長居スタジアムで初戦を戦い、1週間後の30日(日)に埼玉スタジアムで第2戦を迎える。チケット発売中。

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