『廣一涼麺』は、シンプルだが濃厚な涼麺が人気。食べ歩きの基本は大小があったら「小」を選ぶこと。1皿50元

台湾と言えば小籠包。そうでなくても北京ダックや肉まんなど、炭水化物系の粉ものが多いと思われがちな中華料理。

だが台湾では意外にも麺率が非常に高い。台湾で食べ歩き取材をしていると、意識しなければお米のごはんを口にできないほど麺中心の食文化だ。

それだけに麺の種類も実に豊富。今回は台北および台北近郊で押さえておきたい麺処を7店ピックアップした。

涼麺(リャンミェン)

麺が完売すると営業終了になる『廣一涼麺』。土日は昼過ぎにはなくなってしまうので早めの来店を

涼しい麺というわかりやすい名前は、台湾で唯一の冷やし麺を表す。だが、冷やし中華ではない。冷やし中華が日本のオリジナルであることはよく知られているが、台湾では冷やし中華は日本料理店に行かないと食べられない。

涼麺とは、いわゆる油麺(ちぢれ麺)にモヤシ、そぼろ肉、キュウリなどをトッピングしてゴマダレをかけたシンプルなもの。夏場になると屋台式の涼麺もよく見かけるが、食堂では一年中食べられる。シンプルなだけに、各店オリジナルのゴマダレが味の決め手となる。ピリ辛やニンニク風味など、工夫をこらしたものもある。

龍城市場というごぎれいな朝市の一角にある『廣一涼麺』は行列必須の人気店。濃厚なゴマダレにニンニクのパンチが効いた癖になる味だ。

廣一涼麺(グァンイーリャンミェン)
台北市光復北路190巷39號(龍城市場内110) TEL:0936-670519
7:00~13:30 月曜休
 

炸醤麺(ザージャンミェン)

讃岐うどんのようなコシのある『豪季水餃専売店』の炸醤麺。これで小40元

台湾ではなく中国東北地方のオリジナル麺である炸醤麺。日本ではジャージャー麺という読み方で知られている。

夜市ではなく、中国東北地方料理の専門店や、同じ中国発祥の餃子店などで多く見られる。

麺線や担仔麺など、細めの麵を使う台湾料理と比べると、中国本土の麺は太くてボリュームもたっぷり。台北駅の近くにある『豪季水餃専売店』は麺と言っても限りなくうどんに近い食感。

もちもちの太麺に濃厚な肉そぼろソースがよく絡んで、満腹感も満足感も申し分ない。この店はそもそも水餃子専門店なので、うどんと同じもちもち食感の水餃子もおすすめだ。

豪季水餃専売店(ハオジースエジャオジュアンマイデェン)
台北市忠孝西路一段29巷3號 TEL:02-2389-0100
10:30~20:00 日曜休
 

意麺(イーミェン)

そぼろ肉のトッピングが麺によく絡む、老舗『老店頭台南意麺』の乾意麺45元

台湾の麺類は多様だが、そのなかでも筆者がこよなく愛するのが意麺と呼ばれるちぢれ麺。鴨の卵(または鶏の卵)を生地に練り込んだクリーム色の平たい麺で、魯肉飯の上に乗るようなそぼろ肉のソースがほどよく絡む。

湯麺と乾麺の二種類があるが、乾麺のほうが人気だ。小さな丼にひとつかみの乾麺。ちょっとお腹が空いたときの間食にちょうどいい。

台北の臨江街夜市のそばにある老舗『老店頭台南意麺』はなんと24時間営業。麺だけでなく豚モツのスライスや滷味と呼ばれる醤油煮込みの小皿も絶品だ。

老店頭台南意麺(ラオデェントウタイナンイーミェン)
台北市通化街65號 TEL:02−2700−0010
24時間営業 無休
 

牛肉麺(ニョウロウミェン)の白

肉も麺もたっぷりの『汕頭原汁牛肉麺』。これで70元は破格

台湾を代表する麺料理、牛肉麺。

無数にある牛肉麺の店のなかから、コスパ最強を選ぶとしたら、延三夜市の『汕頭原汁牛肉麺』屋台だろう。

1杯150~200元が相場の牛肉麺を、この屋台ではなんと1杯70元で食べられる。それだけに常連客で常に賑わっている。

通常、牛肉麺は紅焼(赤=やや辛い醤油系スープ)と清燉(白=牛骨ダシの澄んだスープ)の2種類があるが、この店の看板麺はやや赤寄りの白。

肉は柔らかく、麺もしっかりとコシがあり、スープはあっさりしていながらもダシがきいていて、ほんのり漂う薬膳の香りが深みを添えている。

汕頭原汁牛肉麺(サントウユエンジューニョウロウミェン)
台北市延平北路三段60號 TEL:02−2557−6709
17:00~22:00頃 土日休