牛肉麺(ニョウロウミェン)の赤

『志明牛肉拉麺』の紅焼(赤)は、しっかりと噛みごたえのある肉と麺が特徴

牛肉麺の白(清燉)を選ぶなら、筆者のお気に入りは北投にある『志明牛肉拉麺』。台北市牛肉麺大会で第3位を獲得したこともある実力店だ。

MRT淡水線北投駅のすぐそばにあり、ライバルの呉家牛肉麺と背中合わせで営業しているのがおもしろい。

やはり赤と白があり、どちらも人気なのだが、おすすめは断然「白」だ。赤と白で肉の種類が違うのだが、白は柔らかなバラ肉を使っており、ホロリと口の中で崩れる。スープは透明であっさりしていて、台湾バジルがインパクトになっている。

志明牛肉拉麺(ズーミンニョウロウラーミェン)
台北市中央北路一段228巷3號 TEL:02-2892-9758
11:00~0:00頃 無休
 

米苔目(ミータイムー)

断面は丸く、ふわふわした食感で、米が香る無名の米苔目。朝ごはんにぴったりのやさしい味

台湾の麺文化のなかでもひときわ風変わりな見た目の米苔目。

丸い穴の開いたおろし金のような器具を使って、米の粉で作った生地をトコロテンのように押し出すことで、丸くてふわふわした麺ができる。これをあっさりとしたスープで煮込めば、体にやさしい朝ごはんになる。

台北から少し足を伸ばして基隆を訪れてみよう。基隆駅の裏手にある安楽市場の廟前には、地元の人たちで朝から賑わう名も無き米苔目の店がある。

簡易テーブルと椅子だけの店構えだが、お母さんと小さな子供や老夫婦などが仲良く米苔目をすする姿は微笑ましい。

無名の米苔目の店
基隆市安一路2號前(安楽市場福徳廟前) TEL:非公表
7:00~13:00 無休
 

粿仔湯(グオザイタン)

テイクアウトが禁じられている『巷頭粿仔湯』の粿仔米粉麺。添加物を使っていないため、すぐに伸びてしまう。米の味と風味が濃厚でたまらない

基隆まで足をのばしたら、もう一品、ぜひ食べておきたい幻の麺がある。米やもち米を原料とした、きしめんのような平たい麺だ。

台湾の屋台や食堂はテイクアウトできるのが普通だが、この店の麺はテイクアウト不可。添加物やつなぎをいっさい加えないこだわりの製法なので、テーブルに置かれてすぐに食べ始めないと味が落ちてしまう。

テイクアウト禁止は店長のこだわりというわけだ。

なるほど、麺は米が豊かに香り、とろけるように柔らかい。この店は、あっさり味の麺のほかに、豚モツのスライスも絶品。基隆ならではの手作りちくわも食感が楽しいので是非食べておきたい。

巷頭粿仔湯(シャントウグオザイタン)
基隆市安一路100巷31號 TEL:02−2423-5740
9:00~14:30/17:00~22:30 不定休

※今年の5月~7月、名古屋の栄中日文化センターで私、光瀬憲子の台湾旅行講座(計3回予定)の開講が内定しました。詳細は追ってお知らせします。

みつせ のりこ:90年代から台湾と関わり、台北で留学や就職、結婚や子育ても経験。現在は執筆や通訳、取材コーディネートの仕事で日本と台湾を往復している。著書に『台湾の人情食堂 こだわりグルメ旅』『美味しい台湾 食べ歩きの達人』『台湾縦断! 人情食堂と美景の旅』『台湾一周!安旨食堂の旅』など。株式会社キーワード所属。