アレッサンドロ・デル・ピエロ  (C)Edge S.r.l アレッサンドロ・デル・ピエロ  (C)Edge S.r.l

6月20日朝のゲームに、多くのサッカーファンがため息をついたことだろう。『コンフェデレーションズカップ』の話である。日本代表が勝てたゲームを落とした悔しさと、イタリア代表の底力に感嘆したはずだ。

「サガン鳥栖対シドニーFC」チケット情報

現在のアズーリの顔と言えばピルロだが、長らくイタリア代表の象徴として君臨したのが、アレッサンドロ・デル・ピエロである。イタリア代表として27ゴール、セリエAで209ゴールを量産してきたファンタジスタが、6月20日の『コンフェデ杯』日本×イタリアの試合前に、公式ブログで日本のファンへメッセージを綴った。

デル・ピエロは東日本大震災後に慈善プロジェクト『ALE 10 FRIENDS FOR JAPAN』を立ち上げチャリティーTシャツを販売したり、メディアを通して日本への支援を訴えたり、『東日本大震災復興支援 2012Jリーグスペシャルマッチ』にもゲスト選手として出場するなど、親日家として知られる。ブログも近況報告だけではなく、日本が『W杯』に出場を決めれば「日本代表がブラジル2014、ワールドカップ出場を世界最速で獲得! 日本の友、おめでとう!」と祝福したり、日本のテレビへ出演した際の裏話などを書いたりするなど、日本のファンへ向けたメッセージが多数綴られている。

閑話休題。6月20日のブログでは、日本の魅力や思い出とともに「また近いうちに来日するよ! また皆さんの笑顔を見に。」と書かれている(公式ブログhttp://delpieroale.blogspot.jp/2013/06/del-piero-football-legends.html)。そう、デル・ピエロはシドニーFCの背番号10として、サガン鳥栖とのプレシーズンマッチのために日本にやって来るのだ。

38歳となった今も、ファンタジスタの輝きは健在だ。繊細なボールタッチから素早い切り返しで相手DFを置き去りにする。左45度の「デル・ピエロゾーン」からのシュートも色褪せない。昨季、チームはAリーグ7位に甘んじたが、自身は24試合に出場し14ゴールをマークした。デル・ピエロはサッカーファンが記憶するデル・ピエロのままである。

もちろん、ホームで迎え撃つ鳥栖の面々は、ファンタジスタの思い通りにはさせない。藤田直之&高橋義希のボランチは自由を奪おうとするはずだ。2列目に並ぶ水沼宏太はピンポイントのアーリークロスを狙い、左SB・金民友はサイドの制圧を目論んでいるだろう。そして、豊田陽平である。日本代表待望論も叫ばれて久しいFWが『東アジアカップ』の選から漏れれば、主役の座を渡さない。鳥栖とシドニーのプレシーズンマッチは7月24日(水)・ベストアメニティスタジアムでキックオフ。チケット発売中。シドニー戦と来場者全員にユニフォームが配布される8月17日(土)・大宮アルディージャ戦のセット券も好評発売中だ。