『31年目の夫婦げんか』に出演したメリル・ストリープ (C)2012 GHS PRODUCTIONS. LLC. All Rights Reserved.

3度のオスカーに輝く名女優メリル・ストリープが本日、64回目の誕生日を迎えた。年齢を重ねるごとに魅力を増している彼女は新作『31年目の夫婦げんか』で、『プラダを着た悪魔』のデビッド・フランケル監督と再タッグを組み、『プラダ…』の役どころとは正反対の平凡で愛らしい妻を演じている。

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ストリープは1949年生まれのアメリカ人。舞台からキャリアをスタートさせた後に、1977年に映画デビュー。その翌年にはマイケル・チミノ監督の『ディア・ハンター』でアカデミー助演女優賞にノミネートされ、『クレイマー、クレイマー』『ソフィーの選択』『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』で3度のオスカーを受賞。名女優として多くの映画ファンの支持を集めている。

そんな彼女の最新作が『31年目…』で、熟年夫婦が「夫婦の絆を見つめ直したい」と少し不思議なセラピーを受ける様を、時にコミカルに、時に感動的に描いている。フランケル監督とタッグを組んだ『プラダ…』でストリープは、横暴の限りを尽くす恐ろしいファッション雑誌編集長ミランダを演じていたが、本作で彼女が演じたケイは、ミランダとは“真逆”と言っていいほどの性格で、長年連れ添った夫に対して思っていることを言えず、自分で行動するのではなく、“夫にリードしてほしい”と願っている。その一方でケイは、夫婦の絆を取り戻すために孤軍奮闘しては空回りしてしまう愛らしい一面も持ち合わせた人物で、『プラダ…』のストリープからは想像できないキャラクターになっている。

シリアスな役どころから、冷酷な人物、コミカルなキャラクターまで自在に演じてきたストリープには多くの映画人も尊敬の念を抱いており、今後も本作で共演したトミー・リー・ジョーンズの監督作『The Homesman』や、『カンパニーマン』のジョン・ウェルズ監督の新作『August: Osage County』など出演作が待機している。

『31年目の夫婦げんか』
7月26日(金) TOHOシネマズ シャンテ、新宿シネマカリテ他全国順次公開