4.夫を子どもと同じように世話しなければならないことにイライラするとき

柊「大前提として、男性は女性と違い、マルチタスクが苦手です。例えばテレビを見ながら料理をしたり、掃除機をかけながら電話したりすることです。まずこの点を勘案してあげましょう。

もし改善してほしい点があれば、一度に一つずつ相手に伝えます。そしてできれば、夫に自分が言ったことをリピートしてもらってください。そこでズレが見つかれば、またその部分を修正していきます。

ポイントは、夫にはまず『聞き役』に徹してもらうことです。そして夫も妻に対して不満があるはずですから、今度は妻が『自分が直すべきところ』の『聞き役』になります。お互いに『自分の話をしっかり聞いてもらえる』と思えると、相手のリクエストを受け入れようという心の下地ができあがります」

5.夫のことを「家庭を顧みず、自己中心的だ」と感じたとき

柊「私たちは『自分が相手のためにしてあげたこと』は『相手が自分にしてくれたこと』より多いと感じています。これを『責任バイアス』といいます。カップルがそれぞれ自分の相手への貢献度を足すと、ほとんどの場合100%を越えてしまうのです。

つまり、あなたがその不満を抱えているということは、夫も同じように不満を抱えている可能性があります。

『この人は◯◯だ』というレッテルを貼ると、そのレッテルを補強するような情報ばかり目に付いてしまうため、もっと長所のほうに目を向けてみるのも大切です。また、互いの価値観を洗い出し、お互いに妥協できる点はどこかを話し合うのも大切です」

まとめ

「怒り」のコントロール方法は、まずはその一次感情に気づくこと、そして感情とは異なるさまざまな日々のコミュニケーションの工夫で回避することができそうです。

ぜひ今回教えていただいたことをヒントに、もう後悔しない、賢いママになりましょう!

【取材協力】柊 りおんさん プロフィール

オフィステオーリア代表。研修講師・作家。
著書に『「感情美人」になれる7つの扉 欲しい未来が手に入る怒りのコントロール術』、『彼氏にフラれ仕事もクビ。人生詰んだので「成功の経済学」で運命変えることにした。』等。無料メルマガを配信している。

ライター。美容、健康、グルメなど、今ドキ女性が気になる情報をお届けしています。素朴な疑問を調査したり、専門家に聞いたりして、分かりやすく読者に伝えるのがモットー。