マキノノゾミ、佐々木蔵之介、篠井英介が破天荒な時代劇をつくり出す

2013.6.25 17:55配信
舞台『非常の人 何ぞ非常に~奇譚・平賀源内と杉田玄白~』稽古場より 舞台『非常の人 何ぞ非常に~奇譚・平賀源内と杉田玄白~』稽古場より

脚本家・演出家のマキノノゾミと俳優・佐々木蔵之介。「いつか一緒にやりたい」と長年言い合っていたふたりの思いが7月、『非常の人 何ぞ非常に~奇譚・平賀源内と杉田玄白~』で叶う。劇中で八面六臂の活躍をする篠井英介を加え、稽古を終えた3人に話を訊いた。

『非常の人 何ぞ非常に~奇譚・平賀源内と杉田玄白~』チケット情報

平賀源内と杉田玄白。同時期に江戸の町に生き、ともに天才と呼ばれたふたりの男の交流を描く本作について「ちょっとカタいタイトルだけど、歴史を知らなければわからないなんてことは一切ない、男だけのロックな青春グラフィティです」とマキノ。佐々木は「すごく型破りで規格外な源内なんですよ。最初に台本を読んだとき、『偉人のはずなのに、こんなにも愉快な人たちでいいの!?』と思った」と台本をもらった時の感想を語った。そもそもはマキノと佐々木が「少人数で、男ばかりの芝居をやりたい」というところから始まったという今作。マキノは「『プロジェクトX』のような作品がいいな、と考えたときに、源内さんが主人公のドラマ『天下御免』の解体新書の回を思い出したんです。それに源内の有名な肖像画って蔵之介にどことなく似てる。一番の決め手はそこでした」と笑った。

玄白を演じるのは岡本健一。登場人物を見守る役柄の篠井が「すごくいいバランスなんですよ」と語る佐々木と岡本のコンビネーションも見もの。男5人のみの出演者について、マキノは「僕を含めて6人しかいないわけだから、変にわだかまりをつくる必要も、そんな余裕もない。カッコ悪いところも全部見せながら稽古してます。バンドみたいな感じ」と稽古の様子を話す。篠井は「マキノさんは娯楽性と文芸性のあいまった作品を書かれる方。今作の脚本も、破天荒で構成は現代的だけれど、古風な言い回しもあったりする。まるで現代の戯作者ですね。私はいろんな場面にさっと出てぱっと去る役、この作品に匂いや風情を添えられたら」とさらりと意気込みを語った。

「男の子たちがヘンなところで意地を張ったり、必死になったり、時には惹かれあったりしているところを観てもらえたら」と佐々木が話せば「今の日本で新たに時代劇を描いて、男盛りの俳優がそれに真っ向から飛び込むなんて、大輪の花火みたいな企画。その咲きっぷりをぜひ観ていただきたい」と篠井。「源内を描いた舞台の決定版をつくりたいというつもりでやっている。間違いなく僕のベストです」とマキノが力強く話す今作。彼らが演じる新たな時代劇、新たな源内を楽しみに待ちたい。

公演は7月8日(月)から28日(日)まで、東京・PARCO劇場にて。チケット発売中。

取材・文:釣木文恵

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