水沢アリー

イギリスの名優であるテレンス・スタンプが主演する感動作『アンコール!!』の公開直前PRイベントが25日、都内で行われ、俳優の中尾彬とタレントの水沢アリーが出席。スタンプ演じる72歳の頑固者が、シニア合唱団の仲間たちと出会い、人生の新たなステージに立つ姿を描いた本作にちなみ、平均年齢66歳の男声合唱団「東京バーバーズ」が駆けつけ、水沢との合唱コラボで名曲「Over the Rainbow」を披露した。

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「人前で歌うことはほとんどない」という水沢は、「みんなが優しく後押ししてくれたから、のびのび歌えたよお。点数? 65点かな〜。緊張で声がかすれてしまい、ポテンシャルが出せなかった」と厳しい自己採点。それでも「合唱団の皆さんは人生を謳歌されている。私も負けていられない」とメンバーに敬意を払った。一方、現在70歳の中尾は「みんないい顔している。俺が団員に? そうしたら最年長になっちゃう」と敬遠したが、80歳のメンバーがいると知らされると、驚きの表情だった。

映画は無口で人付き合いの悪い主人公のアーサー(スタンプ)が、病に倒れた妻のマリオンに代わって、ロックやポップに挑戦する合唱団“年金ズ”の練習に参加し、国際コンクールのオーディション出場を目指す姿をハートウォーミングに描いている。

中尾は「心が洗われる映画で、何年かぶりにホロリとした。いつかこういう映画もやってみたいね。親友の夏八木(5月に亡くなった夏八木勲さん)が演じたら、きっといい日本のお父さんを見せてくれたはず」と感動の余韻に浸っている様子。終始マイペースだった水沢も「人は変われるんだっていうメッセージや音楽の力を感じて、私みたいな小娘でも共感できた。シニア版の『glee』って感じかな。今まであったようでなかったし、老若男女が楽しめる深い映画だよ」とアピールしていた。

『アンコール!!』
6月28日(金)TOHOシネマズ シャンテ、7月5日(金)全国公開

取材・文・写真:内田 涼