冷え症さんは「コーヒーのとり方」に注意

1位の「コーヒー」は、半数以上の人が挙げる人気者。

いそがしい朝は和食よりパンのほうが手軽に準備できることもあって、パン食によく合うコーヒーを飲んでいる人は増える傾向にあります。

ですが、カフェインの利尿作用は結構強いので、注意が必要です。

たとえ淹れたて熱々のコーヒーを飲もうとも、カフェインのせいで体が冷えてしまう場合があります。

避けたほうがいいのでは……と言いたいところですが、淹れたての香りでスッキリ目が覚める、その日の”やる気スイッチ”が入るなど、モーニングコーヒーにはメリットもいっぱいありますね。

コーヒー大好きな冷え症さんには、デカフェ、カフェインレスを選ぶことをオススメします

本命はスープ!「とろみ」に注目

このランキングでは3位となった「スープ」こそが、冬の朝のイチオシです。

2位に入った「お味噌汁」も、スープの一種と捉えていいのではないかと思います。

ただ、お医者さんのアドバイスによると、特にコーンスープのような粘度の高いスープがいいとのこと。

なぜなら、「さらさら」よりも「とろとろ」した食感のもののほうが消化管の中をゆっくり進むため、体を温める時間が長くなるからです。

できるだけカフェインの摂取を減らし、とろみのあるスープで体の内側をぽかぽかに温めて1日のスタートを切るのが理想的! というのが、このたびの結論です。

最初に温かいものを口にする

もう1つ気をつけたいのが、とる順番。せっかく準備した「温かいもの」は、最初に口にしましょう。

目が覚めたら朝一番に水を飲む、という健康法を試している人が多く見られますが、医学的な見地から言えば、真っ先に冷たいものをとると体が一気にスーッと冷えてしまうそうです。

最初に熱をめぐらせることが超重要

先に「燃料」を入れて体の中を温めておけば、その後は少し冷たい飲み物をとっても、体が冷えにくくなります。

少し優しくなれるかも

朝ごはんをとらず、体が冷えた状態で出かけた日、職場でちょっとしたことにイライラしたり、彼との会話でも些細なことが気になって、不安を感じやすかったりした覚えはないでしょうか。

心と体は密接につながっているもの。体温が上がらず、思うように動けないでいると、知らず知らずのうちに心の余裕も奪われがちです。

冷え切った体で1日苦労するよりも、朝食でエネルギーを調整したほうが情緒が安定しますから、ずっと優しい気持ちで過ごせますよ。

冷え症だという自覚があるかたは、そのつらさを少しでもやわらげるために、参考にしていただければと思います。

ただし、体質には個人差がありますので、朝に食べると具合が悪くなる場合は無理しないでくださいね。

女性の生きにくさをちょっぴり軽くするコラムニスト。医療従事者向けの情報サイトでメディカルコミュニケーターを勤めたのち、『OKGuide』にて読者のあらゆる疑問・お悩みを解消に導くガイド記事を提供している。今や絶滅寸前の女子短大卒。