Bluetoothキーボード、コンパクトタイプが伸びる 価格も手頃に

2013.7.1 20:6配信

パソコン用キーボードのうち、Bluetooth接続のワイヤレスキーボードが伸びている。売れているのは、パソコンだけではなくiOSやAndroidを搭載したタブレット端末・スマートフォンでも使えるコンパクトタイプ。いまやBluetoothキーボード全体の販売台数の7~8割を占めている。一部の製品を除いて、おおむね2000~3000円台と価格も手頃だ。

●主流はコンパクトタイプ、販売台数は3年前の10倍以上の水準に

2.4Ghz帯などの無線を使用したワイヤレスキーボードと違って、Bluetoothキーボードは、パソコン、スマートフォン、タブレット端末、ゲーム機など、さまざまな機器に対応する。ただし、Bluetoothにはいくつかのバージョン・プロファイルがあって、すべてのBluetooth対応機器で利用できるわけではない。購入する際は、事前に対応機種・対応OSや使用上の注意事項などを確認しよう。通常のキーボードと同じ大きさか、ひと回り小さいスタンダードモデル以外にも、携帯に便利な折りたたみ式、丸めて持ち運べるシリコン製、タブレット・スマートフォン専用ケースにキーボードをつけたケース一体型キーボードなど、種類は豊富だ。

家電量販店の実売データを集計した「BCNランキング」によると、マウスとキーボードのセット製品を含めたBluetoothキーボードの販売台数は、スマートフォンが本格的に普及し始めた2010年冬頃から徐々に増え、11年12月から大きく増加した。販売台数は他の方式より少ないが、前年同月比は11年5月以降は毎月100%を超え、一時は180%以上だった。3年前の10年5月の販売台数を1とすると、パソコン向けの有線キーボードはおおむね横ばいか微増、無線式のワイヤレスキーボードは最大2.6倍にとどまっており、伸び率はBluetoothキーボードが最も大きい。

通常/Mac用通常/コンパクト/特殊形状の4分類のうち、コンパクトタイプに限ると伸び率はさらに大きく、同じく3年前の10年5月の販売台数を1とすると、12年12月、13年1月、3月~5月は11倍以上に達した。103キーなどの通常タイプはほぼ横ばいだったので、Bluetoothキーボード全体に占めるコンパクトタイプの割合は20%台から70%台まで上昇し、今や8割近くを占めている。

要因は、スマ―フォンやタブレット端末など、パソコン以外のBluetooth対応機器の普及にあるだろう。総務省の「平成24年通信利用動向調査」によると、12年末時点の世帯保有率はスマートフォンが49.5%、タブレット端末が15.3%。そのうちの数%が買っただけでも、一気に販売台数は跳ね上がる。

以前に比べて価格が下がり、「試し買い」のハードルが低くなったことも大きい。以前は6000~7000円台だったコンパクトタイプのBluetoothキーボードの平均単価は、11年秋頃には5000円前後に下がり、今は4000円台前半。実際には、第3・4世代iPad/iPad 2専用のケース一体型キーボード「TK710」などの6000円以上の高価格帯と、2000~3000円台の低価格帯に分かれ、全体の約半数が4000円未満だ。

●1位はiPad専用の「TK710」 他の製品も主な購入者はタブレットユーザーか

外付けキーボードの購入を検討しているタブレット端末・スマートフォンユーザー向けに、コンパクトタイプとiPad/iPhone/iPod touchでも利用できるMac用に限ったBluetoothキーボードのランキングを紹介しよう。

2013年5月の販売台数1位は、ロジクールのケース一体型キーボード「TK710」のホワイトモデル「TK710WH」だった。2~4位には、アップル純正の超薄型キーボード「Apple Wireless Keyboard(MC184J/B)」、「TK710」のブラックモデル、Windows用モードとiOS用モードを「切り替えキー」で簡単に切り替えられるエレコムのスタンダードキーボード「TK-FBP052BK」が僅差で並び、少し離れてバッファローの節電タイプのスタンダードキーボード「BSKBB06BK」が入った。

カラーバリエーションを合算すると、ロジクールの「TK710」のシェアは18.8%で、オンラインストア価格で9980円と高額にもかかわらず、実売2000~3000円台のエレコムの「TK-FBP052」(10.0%)やバッファローの「BSKBB06」(8.4%)を大きく引き離している。

「TK710」を除く上位10以内の製品は、すべて折りたたみ式ではないごく普通の形状で、折りたたみ式は13位に入ったバッファローの「BSKBB15BK」が最上位だった。iPad専用の「TK710」はもちろん、他の製品も、主な購入者はノートPCと同じように使いたいと思ったタブレット端末・スマートフォンのユーザーだろう。(BCN・嵯峨野 芙美)

*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割をカバーしています。

※「Bluetoothキーボード」のデータに関して

現在、キーボード一体型スマートフォン・タブレット専用ケースの一部製品は「スマートフォンアクセサリ」に分類しており、「Bluetoothキーボード」には含まれておりません。該当する製品の分類を変更した場合、販売台数指数や前年比などの数値や、ランキングの順位・シェアなどが変わる可能性があります。分類は随時、変更・見直しを行っております。何卒ご了承ください。

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