米国のシャープ製品販売店舗数の推移

シャープ(片山幹雄社長)は、12月8日、北米市場における60V型以上の大型液晶テレビの取り組みについて説明会を開催した。シャープ・エレクトロニクス・コーポレーションの高橋興三社長兼会長は、「今年度の販売目標である100万台を超えそうだ」と上振れの見通しを示した。

米国の大型テレビ市場では、リアプロジェクションテレビが縮小し、プラズマテレビは均等に推移しているのに対し、液晶テレビは大きく拡大している。「米国市場全体で、2006年の60V型以上の液晶テレビ販売台数は2000台ほどだったが、2011年の予測は102万2000台。前年比では2.5倍の成長をみせている」と高橋社長は現状を説明する。

シャープは、2011年初頭から大型液晶テレビを強化。4月には70V型を、9月に80V型を投入し、60V型以上の液晶テレビのラインアップ数は、2010年の4モデルから2011年には18モデルまで拡大した。また、米国での製品取り扱い店舗を、昨年末の3300店から今年10月には9400店にまで増やしている。

ラインアップの拡充と、販路の拡大などによって、11月末時点で、米国での60V型以上の液晶テレビ市場でのシェアは、販売台数で77.8%、金額で70.5%に達し、韓国勢を抑えてトップに立った。

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