2002年以降のガンダム用語 

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富野監督が関わったテレビ作品は今のところ『∀ガンダム』が最後だが、それからもガンダムシリーズは継続した。冒頭に書いた最新作『ガンダムビルドファイターズ』のほか、テレビでは『ガンダムSEED/SEED DESTINY』『ガンダム00』『ガンダムAGE』、OVAでは『ガンダムユニコーン』など結構な数だ。

ただし作品数こそ多いが、これらが発祥となる有名な言葉は特に見あたらず、せいぜい「俺がガンダムだ!」など汎用性の低いセリフ程度。また、最初のガンダム世代は年齢的にアニメ自体を卒業しているケースが多いだろう。そんな意味でも、わざわざ上司と話を合わせるためだけに近年のガンダムシリーズをチェックする重要性は薄い。

なにより、最近の作品は必要以上に初代ガンダムをオマージュしすぎて「新作である意味がない」と言われたり、逆に奇をてらいすぎて「ガンダムである必要がない」と言われるなど、オールドファン層からの評判は必ずしも好意的ではない。技術の進歩で戦闘シーンの迫力や作画クオリティは飛躍的にアップしているのだが……。
 

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そんな中、ひさびさのスマッシュヒットとなった名言(迷言)がある。2011年に放送された『機動戦士ガンダムAGE』で飛び出した「強いられているんだ!」というセリフだ。

ストーリーに一切関係しない脇役キャラクターの言葉なのだが、どうでもいいシーンで突如としてカメラ目線になり、暑苦しい中年キャラが顔に集中線を出してまで「強いられているんだ!」と叫ぶシーンは“シュール”のひと言。お世辞にも好成績を残したとはいえないガンダムAGEだが、この脇役のなにげないセリフによって、ネットを中心に一時話題となった。

2011年のネット流行語大賞ではまさかのベスト10入りを達成。開き直った製作サイドがこのキャラクターの公式イメージソング――通称「強いられソング」――を発売するなど、ファンの印象に強く刻まれた。

ひょっとしたら上司もこれを知っているかもしれないので、ビジネスの現場で理不尽な状況に置かれた時に言ってみるのもいいだろう。

「私たちは、そのしわ寄せでこんな無謀なプロジェクトを……強いられているんですよ!(集中線)」

 

 

パソコン誌の編集者を経てフリーランス。執筆範囲はエンタメから法律、IT、教育、裏社会、ソシャゲまで硬軟いろいろ。最近の関心はダイエット、アンチエイジング。ねこだいすき。