トレンドマイクロは7月3日、写真のバックアップや共有ができる管理ツール「JewelryBox」を発表した。価格はオープンで、実勢価格は1万6800円前後の見込み。店頭販売は7月19日に、オンラインショップでの予約販売は7月3日に開始する。

デジタルカメラやスマートフォン、タブレット端末で撮影した写真を簡単に取り込み、バックアップ・共有する管理ツール。SDカードならスロットに直接差し込むだけで、またデジタルカメラならケーブルで接続するだけで写真を取り込むことができる。スマートフォンやタブレット端末は、専用アプリを使うことで自動バックアップや閲覧ができる。容量は16GBで、写真1枚あたりのサイズを350KBとして算出した場合、約40000枚の写真を取り込むことができる。

テレビと本体を接続するだけでディスプレイに画像を表示。IT機器の扱いが苦手な人でも、簡単に写真が閲覧できる。自分と相手がそれぞれ「JewelryBox」を所有していれば、「丸ごと共有」機能で離れた場所で写真を共有できる。

「JewelryBox」に送信されたデータは、クラウドにも保存されるので、端末で専用アプリを起動すれば、Wi-Fi・3G回線を介してどこにいてもデータを取り出し、共有することができる。セキュリティベンダーらしく、データ保護は万全。クラウドの利用料金は初年度は本体価格に含まれるが、2年目以降は「おもいでバックアップサービス(月額480円)」の購入が必要。

発表会では、トレンドマイクロの大三川彰彦取締役副社長が登壇し、「デジタルライフを簡単・安全に楽しめる世界を実現する」という同社のコンセプトを説明。データアクセスで、セキュリティと使い勝手のよさを兼ね備えた新しい体験をもたらす製品として「JewelryBox」を紹介。「重い写真を自動でリサイズすることによって、アップロードもダウンロードもサクサクと軽快な経験を提供できる」とこだわりを語った。

タブレット端末はiPad(iOS5.x、6.0、6.1)のみの対応で、他のOSには今後対応する予定。カラーは、ブラック、ホワイトの2色。サイズは幅154×高さ55×奥行き154mmで、重さは320g。