夏商戦向け新製品を一気に発表

ウィルコムは、ウィルコム回線に対応したカード型アダプタ「だれとでも定額パス」、悪質な迷惑電話の着信を自動で警告するアダプタ「迷惑電話チェッカー」、固定電話型のPHS端末「イエデンワ2 WX05A」を7月中に発売する。

●他社のスマートフォンがPHSに。「だれとでも定額」が使えるPHSアダプタ

「だれとでも定額パス<WX01TJ>」はカードタイプのPHSアダプタで、Bluetoothで接続した他社のスマートフォンでPHS通話ができる。PHS通話には専用アプリを起動して通話回線を「PHS」に切り替えると「だれとでも定額パス」経由でウィルコムの回線を使用した通話ができる。

アプリ起動中は「だれとでも定額パス」のバッテリ残量、通信感度などをBluetoothで接続したスマートフォンに表示。端末価格はオープンで、基本使用料は月額490円。月額980円の「だれとでも定額」に加入すると、ウィルコム同士なら24時間通話が無料になり、他社の携帯電話、スマートフォン、固定電話への通話が一定時間無料になる。発売は7月下旬。

●年老いた両親に贈りたい。振り込め詐欺を撃退する「迷惑電話チェッカー」

「迷惑電話チェッカー<WX07A>」は、固定電話に設置して、振り込め詐欺や勧誘電話などの迷惑電話からの着信を自動で警告するアダプタ。サーバー上にある迷惑電話番号情報をPHS回線で自動受信し、いままで着信がなかった番号からの迷惑電話でも自動で判別する。かかってきた電話を拒否することもできる。

かかってきた電話番号の安全度は、ランプの光る色で判別。「許可」リストに登録した安全な電話番号は「青」、公衆電話または番号通知ありのリストにない電話番号は「黄」、共有した迷惑番号リストに登録されている電話番号や「着信を拒否」と登録した電話番号は「赤」で通知する。

料金は、基本使用料が月額210円、オプション料が月額490円。ウィルコムの携帯電話ユーザーは月額210円の基本使用料を割り引くほか、9月までの基本使用料を割り引くキャンペーンを実施する。発売は7月4日。

●固定電話型PHS端末は屋外イベントや災害時向け

ソフトウェアの開発遅延で発売を延期していた固定電話型のPHS端末「イエデンワ2<WX05A>」を、7月下旬に発売する。2011年11月に発売し、全国120以上の自治体に導入された実績をもつ据置き型PHS端末「イエデンワ<WX02A>」の第二弾だ。

モジュラージャックを備え、自宅の固定回線に接続することができる。面倒な設置工事も一切不要で、コンセントにつなぐだけで使用でき、乾電池でも駆動するので災害時にも利用できる。