子育てに積極的に参加する男性を「イクメン」と言いますが、イクメンはもはや珍しい存在ではなくなりました。

社会的にも「子育ては両親が協力してやるものだ」という考えが浸透してきたため、男性が育児をすることに抵抗を感じる人は少なくなってきています。

しかし、まだ男性が子育てをするという行為に特別感を抱き、ちょっと子育てに参加したくらいで得意気に自慢したりアピールをする「自称イクメン」は後を絶ちません。

SNSや会社で大げさにアピールする「自称イクメン」に、ママ達は日々イラっとしていますが、「自称イクメン」は具体的にどういう行動をするのでしょうか。

「自称イクメン」を夫に持つママ達に聞いてみました。

「自称イクメン」にイラつく理由は男女間のギャップ?

「自称イクメン」と聞くとなぜかイラッとするママ達ですが、なぜママ達はイラつくのでしょうか。それは育児の実態が伴わないのに「俺は育児をしている」と強調するからです。

それはつまり「イクメン」の基準が男女間で違うからですが、「自称イクメン」を生み出してしまうのは男女間のギャップによるものだと言われています。

例えば、ママに指示されないとできない男性は多いですが、「お迎えに行ってきて」「ごみを捨ててきて」など、いちいち言わなければ動けない人をイクメンとは言って欲しくないというのがママの主張です。

しかし男性は結果を重んじる生き物であるため、どういう形で動こうが、結果的にやったという結果が残せれば満足をするようです。

また、ママ達がイラつくもう1つの理由が「タイミング」です。今やって欲しいのに、自分の都合で後からやってしまう男性をイクメンというのは、女性からしたら納得できないものがあります。

2つのことを同時進行でしなければならない状況の時に、こっちをやっているから出来ないママがパパにそっちをやって欲しいと言います。しかしパパは自分の用事が優先で、ママに言われたことは後回し。

やって欲しい時にこそやってくれる育児が女性にとってのイクメン基準なのに、男性はやったことに対する結果をイクメン基準とすることから、男女間には大きなギャップが存在します。

そのギャップにママ達は日々イライラするのです。

ママをイラッとさせる「自称イクメン」の実態とは

では「自称イクメン」とは、実際にどんな行動をするのでしょうか。日々イライラする自称イクメンを持つママ達に聞いてみました。

1: 外出した時だけ育児をする

いつもはベビーカーを押したり、抱っこをしたりしないくせに、人が多いところへ外出する時に限って率先してやろうとするパパ。

食事の時も赤ちゃんの横に座って離乳食を食べさせようとしたり、赤ちゃん休憩室に行ってオムツ替えをしようとしたり……そんなパパがイクメンと言えるでしょうか。

他人の目があるところだけ「カッコいいイクメン」を演出するパパは、もはや自称イクメンとしか言いようがありませんね。

2: 会社の同僚や友人に、育児の大変さを語る

「昨日は子どもの夜泣きがひどくてさ~大変だったよ~」なんてことを会社の同僚や友人に語るパパ。しかし実際は、泣いてる赤ちゃんをあやすママにぶつぶつ言っていただけ。

言うまでもありませんが、残念としか言いようがありません。

3: 自分が育児をしている姿をSNSにアップ!周りにイクメンアピール

滅多に抱っこをしないパパが、わざわざ子どもを抱っこして自撮り棒でその姿を写真に収め、SNSにアップするパパ。

いかにも楽しそうに子どもと遊んでいる様子を自ら写真に収めるパパも。

最初は子どもと一緒に写真が撮りたかったのかな~と思ったけれど、SNSでイクメンアピールをするための写真だったことが分かった瞬間、怒りが込み上げてきたと言うママがいました。