『アイドル、かくの如し』舞台より 撮影:柴田和彦 『アイドル、かくの如し』舞台より 撮影:柴田和彦

宮藤官九郎と夏川結衣が夫婦役で共演する舞台、M&Oplaysプロデュース『アイドル、かくの如し』が12月8日、東京・本多劇場で開幕した。

『アイドル、かくの如し』チケット情報

この作品は劇作家、演出家、俳優、映画監督と様々な顔を持つ岩松了が脚本と演出を担当する新作舞台。また、夏川は初舞台となる。物語は古賀(宮藤)と祥子(夏川)夫婦が経営する弱小芸能事務所を舞台に展開する。所属タレントのくらら(上間美緒)が人気アイドルとなり、上昇気流に乗り始めていた矢先、くららがスキャンダルに巻き込まれてしまう。稼ぎ頭のアイドルの危機という事務所はじまって以来の大ピンチの中、かかわる人々の個人的窮地が錯綜し、そこに群がる人々の思惑と夫婦の愛の源流が明るみになってくる……。

初日前日の12月7日、出演の宮藤、夏川がそれぞれ心境を語った。「こんなに出番が多いのも、こんなに喋るのも、こんな二枚目の役もたぶん初です。僕のビジュアルがお気に召さない方は、脳内で誰か他の男性に変換しながらご覧いただくと、すんなり楽しめると思います。岩松さんにまだ一度も怒られてないのが不安ですが、夏川さんとの夫婦間に不安はないです。まだ嫌われてはいないはずです。たぶん。では劇場でお待ちしています」(宮藤) 。

「今回初舞台で、稽古の時から何もかもが新鮮。毎日とても勉強になります。岩松さんのもとで1か月稽古をしてきて、今は自分なりにやることはやったという気持ちです。本番では、その成果を全てお見せしたいと思います。岩松さんの作品に登場する人物は、どの役もとても人間的で必ずチャーミングな部分を持っています。見ていてキュンとしてしまうのですが、それが岩松さんのすごいところ。それぞれの役に込められた愛情を感じていただけたらと思います」(夏川)。

公演は同劇場で12月29日(木)まで上演。その後、大阪、福岡、愛知と各地を回る。チケットは一部を除き発売中。