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vistlipが7月7日に東京・Zepp Tokyoでライブ「6th Anniversary "TELESCOPE CYLINDER"」を行った。

この日はvistlipにとって結成6周年の記念すべき日。一昨年もアニバーサリーライブをもアニバーサリーライブを行った同会場には多くの観客が詰め掛け、チケットはソールドアウト。また、3rd FULL ALBUM『CHRONUS』のリリースが7月17日(水)に迫っている事もあり、会場は開演前から熱気に包まれていた。

時間となり、いきなり客電が全て落ち、真っ暗になったあと、vistlipのメンバーがモニターによる紹介とともにステージに現れると、待ちかねたファンは大きな歓声で応えた。その喧騒の中、鳴らされた1曲目は『Sara』。彼らの記念すべき1stシングルからスタートすると、会場の盛り上がりはいきなり最高潮に。それでもVoの智は「もっと声出せるだろ!?」と観客を煽る。それに呼応するように、観客も声を上げ、体全体で興奮を表現する。まるでvistlipと観客が対決しているかのような良い緊張感だ。それを証明するかのように、智が曲と曲の間のわずかな時間で「昔はみんなに好かれようとしていた。でも今はエンターテイナーとしてみんなを楽しませたい」と自分の想いを口にする。この日、彼らのライブを初めて見た人でも、ライブの盛り上がりとこのMCを聞くと、vistlipは決してファンに甘えることなく、ファンとともに切磋琢磨して成長してきたバンドなのだと気づいただろう。

10曲目『Dead Cherry』までほとんど息をつかせないライブを見せる彼ら。この日初めてのMCで「6年前線で音楽をできるのは皆さんのおかげ。感謝してます」と感謝の念を口にする智。そのジーンとするMCも束の間、「小さい事気にするんじゃねえぞ、楽しもうぜ!」の言葉を合図に『GLOSTER IMAGE』『偽善MASTER』『LION HEART』と怒涛の3曲連打。『LION HEART』ではドラムのTohyaまで前に出て、6周年を迎えた喜びを体全体で表現していた。

本編でも、相当なカロリーを使っただろうvistlip。ただ息つく暇がないままアンコールに突入。こちらでも『the wonderland from LAB.』から3曲連打。そしてこの日初めてのMCらしいMCが披露。メンバー曰く「しゃべると止まらない」かららしいが、ここではメンバー間の関係性の深さやキャラが見え、会場からは絶えず笑い声とツッコミが入っていた。

その後も会場全体が飛んだ『彩』など、明日に体力を残させないほど盛り上がる曲を連打したvistlip。「6周年記念に集まってくれて、本当にありがとうございました。最後はこの曲を」と言う智のMCの後に披露されたのは『July Ⅶth[Re:birth]』。七夕のこの日、結成された彼らを象徴するこの曲で、1年に1回の記念すべき日のライブを締めくくった。なお、vistlipは7月31日(水)に東京・渋谷公会堂でワンマンツアーのファイナルを行う。