いよいよ盆踊りがスタート!

盆踊りが始まった

午後6時半ごろ、スピーカーから音頭が流れ始め、盆踊りが始まった。やぐらを中心に円を描くように、みんな楽しそうに踊っている。

数曲終わり、「一休さん音頭」が流れると、待ってましたとばかりに会場のテンションも一段と上がった。やぐらのてっぺんから太鼓が鳴り響き、マイクで踊りを引導しながら盆踊り客をノセていく僧侶。そして踊る僧侶。なんなんだこのエンターテイメントは!楽しすぎる!

 
鶴見が地元の、みひろぎひろのり君(18歳) 
かわのまなみさん(18歳)

時計を見ると、午後7時。空はほぼ闇におおわれ、やぐらと提灯が印象的に浮かび上がる。

盆踊りのクライマックスが来る前に、会場付近でかき氷を食べている若い二人に話を聞いた。

―毎年来てるんですか?
もう10年くらい。

―いつも踊るんですか?
そうですね、気がのれば。

―会場はいい感じに盛り上がってますよ。
いや、暑いなあ…、みたいな。このあと、すぐに…。

二人とも地元が鶴見で、毎年遊びに来てるのだという。「一休さん音頭」が毎年の楽しみなんて、いい夏過ごしてますね!
 

会場のボルテージが最高潮に!

たくさん人が集まって来た
みんなでジャンプ!
 

そして再び会場に戻ると、大盛り上がり。やぐらの上から僧侶がマイクで「跳ねろよー!」と煽れば、全員一斉にジャンプ!「ヘイ!」と僧侶が叫べば、みんなが「ヘイ!」。コールアンドレスポンスもばっちりだ。盆踊りがまるで夏フェスと化している。

熱狂の渦とはまさにこのことだ。周囲からも「すごいなあ」「もはや盆踊りじゃないな」と感心する声がちらほら。

 

ノリノリの若い僧侶たち
「一休さん音頭」が終わると、拍手が湧きあがる
 
まるで夏フェスです

最後にはまさかのアンコール。「一休さん音頭」が再び流れる。

そして踊り終わると、興奮冷めやらぬ会場からはなんと二度目のアンコール。「一休さん音頭」がまたまた流れる。MCの僧侶もノリノリだ。

最終的に四回連続で「一休さん音頭」でみんな踊り跳ね、終演のはこびとなった。

 

日にちが前後してしまうが、16日に、この盆踊り大会について理事長の佐々木さんにお話しをうかがった。この佐々木さんがまた鷹揚(おうよう)な方で、電話取材だったのだがかなり盛り上がってしまった。

―この盆踊りはいつから続いているのですか?
今年で63回目になります。

―いつから一休さんのテーマで踊ってるのですか?
全然わからないんですよ、把握してないです(笑)

―やぐらの上に乗っているのはお坊さんですよね?
總持寺の修行僧です。入って3年以内くらいの若い修行僧が盆踊りを踊っています。今年は30~40名くらいでしょうか。厳しい修行で身も心も削ってふさぎがちだけど、このときばかりは「一休さん音頭」でストレスを発散するということですね。

―振り付けは誰が考えているのですか?
分かりません。口伝で伝わってるものです。いつのまにか踊ってたんですよね。

―毎年どれぐらいの人が訪れるのですか?
ン万人です。正確な数字はちょっとわからないんですけど。

―地域に愛されているお祭りなんですね。
東日本大震災もあったので「今年はやるのか?」という電話もあったくらいです。みなさん楽しみにされてます。


そう言えば、露店にも「復興に向け力を合わせ乗り越えよう!!」とプラカードがかけられていた。今年は一段とみんなの気持ちがひとつになったお祭りだったのかもしれない。

想像するかぎりでしかないが、修業とは抑制の連続なのではないかと思う。そこで年に一回、やぐらの上で思いっきり踊り、解放する。そしてまた粛々と修業にいそしむ。この修業僧のみなさんのエネルギーの一瞬の解放が訪れる人たちの心を動かし、祭りをエキサイティングにしているのではないだろうか。まったくファンキーな夜だった。
 

帰りの参道は死ぬほど混んでいた

2013年の總持寺の納涼盆踊り大会は7月17日(水)~19日(金)17時30分から21時まで。

夏の始まりに「一休さん音頭」で盛り上がってみてはいかがだろうか。

 


 

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