『パシフィック・リム』L.A.プレミアに出席した菊地凛子

ギレルモ・デル・トロ監督の最新作『パシフィック・リム』のL.A.プレミアが現地時間9日に開催され、デル・トロ監督をはじめ、チャーリハナム、菊地凛子らが出席。会場となったドルビー・シアターには1800人を超えるファンや約200人の取材陣が詰め掛け、注目度の高さを伺わせた。

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本作は、太平洋の深海から出現した未知の巨大生命体“KAIJU”と人型巨大兵器“イェーガー”の壮絶な戦いを描く超大作。ハナム、菊地のほか、デル・トロ監督作品でおなじみのロン・パールマンや、芦田愛菜、イドリス・エルバらが出演する。

SF映画とアジアを意識したという菊地は、黒のスリットドレスでレッドカーペットに登場。菊池は、『バベル』でアカデミー助演女優賞にノミネートされた際もドルビー・シアター(旧称コダック・シアター)を訪れており、「バベルの時は国際的な場所に立つことに慣れていなくて自分がどういう状況か把握できていなかったけれど、今回は年月を経てこのような素晴らしい映画でここに来ることができて光栄に思います」とコメントした。

デル・トロ監督は「凜子は素晴らしい女優なだけでなく、とにかくステキな人だ。それと幼い頃から怪獣への愛も持っていて、精神的な深さまで理解出来るのもすごい。愛菜はこれまでに仕事してきたどの世代の役者にも引けを取らない素晴らしい俳優だ。映画の中でもとても難しいシーンを演じているが、とにかく素晴らしかった。とにかくすごい。僕は愛菜の大ファンだよ」と話し、ハナムも「凛子は温かくて毎日が楽しかったよ。愛菜とはほんの数日間の共演だったけど、子どもなのに衝撃的だった。迫力もあり、本当に驚かされたよ」と絶賛した。

現地では、菊地と芦田の演技が高く評価されているといい、記者から「アカデミー賞が期待されますが?」と質問が飛ぶと、菊地は「賞をいただくのは、キャリアの中ではオマケというか、期待してないところでいただくサプライズなので、いただく機会があったら光栄ですが、自分としてはこれからも真摯に、映画作りをしていきたいと思っています」と応えた。

デル・トロ監督は今月27日にPR来日が予定されているが「僕にとっては嘘偽りなく心底より尊敬するジャンルへのオマージュなんだ。日本の文化が僕の心を射止めたように、日本の皆さんにもこの愛を感じ取ってもらえたら嬉しい」と語り、日本で行きたい場所は「やっぱり中野ブロードウェイと代々木公園かな」と話した。

『パシフィック・リム』
8月9日(金) 丸の内ピカデリー 新宿ピカデリーほか 3D/2D同時公開