非常に軽く、片手で簡単に持てる「REGZA Tablet AT700」

2011年は、世界中の多くのメーカーからタブレット端末が登場し、まさに「タブレット元年」と呼ぶにふさわしい年だった。タブレット端末のなかで主役は、10型クラスの大画面液晶ディスプレイを搭載したモデル。ウェブの閲覧から電子書籍の購読、そして高品質の動画も大迫力で楽しむことができるからだ。10型クラスのタブレットで、世界最薄・最軽量として注目を集めているのが、東芝の「REGZA Tablet AT700」。さっそく、この端末を試した。

●持った瞬間にわかる見た目以上の軽さと薄さ

「REGZA Tablet AT700」の一番の魅力といえるのが、約7.7mmという薄さと約558gという軽さだ。箱から取り出して持った瞬間、その軽さに驚いた。画面の大きさに対して明らかに軽く、一瞬、「中身のないモックアップ?」と疑ったくらいだった。薄さも圧倒的で、一般の週刊誌や月刊誌よりも薄い。これならカバンに入れても、かさばることはない。

また、いろいろな角度で持ってみて、ボディにねじれを感じることはなく、しかも金属製のためか、むしろ耐久性の高い端末という実感が湧いてくるほどだ。

光沢感のある液晶ディスプレイは、「さすが薄型テレビを手がけている東芝」と実感。高画質表示の映像は、タブレット端末で視聴していることを忘れてしまいそうだった。動画閲覧用として十分なクオリティだ。

●薄型ながら十分なインターフェース

世界最薄の約7.7mmながら、「REGZA Tablet AT700」はタブレット端末として十分なインターフェースを搭載している。microUSB端子やmicroHDMI端子は、本体のスリットデザインに合わせて配置しているため、違和感はない。ステレオスピーカーも、本体背面のスリットに沿って配置している。

●テレビやレコーダーとの連携が一番の魅力

「REGZA Tablet AT700」の一番の魅力は、同社の薄型テレビ「レグザ」シリーズやブルーレイディスク(BD)レコーダー「レグザブルーレイ」などと連携することだ。レコーダーのチューナーで現在放送中の番組を視聴できる「RZライブ」機能や、テレビやレコーダーに録画した番組を「REGZA Tablet AT700」を使って自宅の好きな場所で視聴できる「RZプレーヤー」機能に対応している。

レコーダーに録画してある番組を、「REGZA Tablet AT700」にダビングして屋外に持ち出す「RZポーター」(2012年1月下旬配信予定)機能も便利。実は、タブレット端末にデジタル放送をダビングして持ち出せるのは、「REGZA Tablet」だけなのだ。今後、対応機種が増えていくことから、テレビを「レグザ」シリーズ、レコーダーを「レグザブルーレイ」と揃えて、これらの機能を利用するだけでも、「REGZA Tablet」を購入する価値は十二分にあるといっていい。

薄型、軽量、大画面、そしてAV機器とつなぐことでテレビや録画番組を視聴できる「REGZA Tablet AT700」。家でも外出先でもハイビジョン映像を楽しみたい人にとって、大本命のタブレット端末だ。(デジタル&家電ライター・コヤマタカヒロ)