健康食品・サプリメントは「リアル店舗派」の県のほうが多い

日本通信販売協会(JADMA)が実施した調査をもとに、県民性データアナリスト・久保哲朗氏が通販利用状況を県民性の観点から分析した「ジャドマ県民通販大調査2017」レポートから、気になるデータを2回に分けて紹介する。

健康食品・サプリメントの購入店舗は?

通販で健康食品・サプリメント(健食)を購入した人に、「健食の購入で、ネット通販とリアル店舗のどちらを利用することが多いか」と質問し、「ほとんどネット通販を利用する」と回答した人が多い「ネット通販 健康オタク県」は、47都道府県中13府県。残りの33県は「ほとんどリアル店舗を利用する」と回答した人のほうが多い「リアル店舗 健康オタク県」で、リアル店舗派がネット通販派を上回った。

ネット通販派のトップ3は鹿児島県、大分県、熊本県。リアル店舗派は山形県、島根県、茨城県の順となっている。エリア別にみると、「ネット通販 健康オタク県」は近畿と九州に多く分布している。

県民性データアナリスト・久保哲朗氏は、ネット通販で健食の購入率が最も多い鹿児島県民について「リアル店舗での買い物時間が全国46位であり、あまり外へ買い物に出ない傾向が見受けられる。また、県内にある病院数と看護師の数が、ともに全国2位であり、医療環境が充実。それだけ健康を気にかける機会が多い」とみている。

一方、リアル店舗での健食の購入率が最も多い山形県は「県内のトラッグストアの店舗数が全国6位と比較的、身近な場所にドラッグストアがある環境」であり、「共働き率は全国1位、自家用車通勤・通学率は全国2位」という状況から、「サラリーマンやOLなどが通勤の行き帰りに車でドラックストアに立ち寄ることが多いと考えられる」と分析した。

「ジャドマ県民通販大調査2017」は、全国47都道府県ごとの通販利用の実態把握を目的に、直近1年間で通販を利用したことがある20代~60代の男女1万名を対象にインターネット上で実施。レポートはテーマごとに順次公開しており、次回第3弾は3月上旬公開予定。