ダンスボーカルグループとしての凄みを見せつけたBE:FIRST

『BMSG FES'22』9月17日(土)・18日(日) 富士急ハイランド コニファーフォレスト 撮影/ハタサトシ

その拍手に送られるようにSKY-HIとTHE SUPER FLYERSがステージをあとにすると、明かりの落ちたランウェイにはBE:FIRSTの7人の姿が浮かび上がる。そして曲のラストバース「その炎を燃やせ」という言葉をJUNONが受け継ぎ、BE:FIRSTのライブは「Shining One」で幕をあけ、横一列に並んだメンバーも、高々と人差し指を掲げた。

「もう新人アーティストとは言わせません! 新章突入の目撃者になってください!」というRYOKIの言葉から、ヘヴィなビートとRYOKIとSOTAのラップの絡み合いも印象的な「Move On」、JUNONとRYUHEIのアーティストとしての著しい成長を感じる「Betrayal Game」、深みと芯を増したSHUNTOのヴォーカルと、「他人に価値を決きめさせやしないぜ」というLEOのメッセンジャーとしての魅力、そしてそれらを統合させるようなMANATOの伸びやかなフックが響く「Scream」とライブは彩り鮮やかに展開。

「いろんなフェスで披露させていただきましたが、このBMSGフェスで一番盛り上げましょう!」というMANATOの言葉に続いて、UKのプロデューサーであるジョナス・ブルーとのコラボ曲「Don't Wake Me Up feat. BE:FIRST」、そしてライブ初披露の「Message」では再びトレーラーに乗り、感慨深げに会場の観客に視線を合わせながら歌う7人の表情が記憶に残る。

『BMSG FES'22』9月17日(土)・18日(日) 富士急ハイランド コニファーフォレスト 撮影/ハタサトシ

「僕らを信じてください。みなさんがいれば僕らは怖くない。世界は僕らを待っています」というRYUHEIの言葉と、「本当に夢に見たこの場所に、現実にここに立てているのは、一歩踏み出した僕と、導いてくれたファン、そしてスタッフのおかげだと思います」と感謝を口にするJUNON。

そして「Grateful Pain」の曲間では、「僕たちじゃなきゃできない挑戦をやっていくので、僕たちについてきてください」と涙を堪えながら話すSHUNTOの言葉に続き、「前が見えない時もあった。でも目の前がまっくらでも僕らは突き進みます」というSOTAの言葉に、会場全体を輝かすようなスマホライトの光で、観客は応える。

そして「一人ひとりが主人公である人生が、こうやって共有できるのが本当に嬉しい。BE:FIRST、 BMSGのファンの皆さんの人生に寄り添っていきます。また会う日のために」というLEOの言葉に続いて披露された、ストリーミングは1億再生を突破し、現在のBE:FIRSTの代表楽曲である「Bye-Good-Bye」で、更に会場全体の感情は昂まっていく。

ラストは彼らの原点である正式デビュー曲「Gifted.」。以前の姿よりも確実にビルドアップした、ダンスボーカルグループとしての凄みを見せつけるような圧巻のパフォーマンスで、BE:FIRSTのライブパートは幕を閉じた。

『BMSG FES'22』9月17日(土)・18日(日) 富士急ハイランド コニファーフォレスト 撮影/ハタサトシ

そして再びステージにBMSGメンバー15人が上り、SKY-HIがそれぞれのメンバーの名前を読み上げ、「これが新章突入!」と宣言。

この日のライブ終了後にサプライズリリースされた、BMSGメンバーがユニットの壁を超えてコラボを展開するBMSG ALLSTARSとしての新曲「New Chapter」で、この日のライブを締めくくり、楽曲の披露が終わると会場には花火が上がり、この日の成功を祝った。そして会場からの万雷の拍手に送られて、BMSGの15人は手を振りながらステージをあとにした。