離婚を考えている友達への“適切な対応”とは?

友達の離婚に関してアドバイスをするとなると、こちらも慎重にならざるを得ませんよね。

そうすると、「“的確”なアドバイスをしてあげなくては」と、意気込みすぎて、とんでもないアドバイスをしてしまう人もいます。

“的確なアドバイス”など、専門家でも簡単ではありません。ですから、的確なアドバイスなど、“しようとしないこと”が、「適切な対応」なのです。

適切な対応1:話を聴いてあげる

「ただ話を聴く」だけでいいのです。

離婚する、しないの結論を急かせる必要もジャッジする必要もありません。

「辛いね」「大変だね」「頑張っているね」と、ただ気持ちを受け止めてあげるだけで救われる友達も多いことでしょう。

適切な対応2:気持ちを引き出してあげる

アドバイスをする必要はありません。

離婚を迷っている友達に対しては、一通り話を聴いてあげた後、“質問”を投げかけてみましょう。

たとえば、「子どもには、どんなふうに伝えようと思っているの?」「ご主人とは、どんな話し合いをしたの?」「離婚後の生活設計は考えてあるの?」など。

そうすることで、友達自身も冷静に現実を見直すキッカケになもなるし、新たな気づきが得られるかもしれません。

適切な対応3:味方でいてあげる

貴女の役目は、友達の気持ちに寄り添ってあげることです。

友達が出した結論が、離婚でも修復でも、“味方”でいてあげてください。

そして、大事な友達が笑顔になれるように、いざというときには協力してあげてください。

まとめ

離婚を真剣に考えている友達から相談されて、状況がわからないのにもかかわらず、「弁護士に依頼したほうがいいよ」など、いきなり夫婦間に代理人を立てるアドバイスをしてしまう人がいます。

また、「両親に言ったほうがいいんじゃない?」なんて、まだそのタイミングではないのに、泥沼になってしまう方向へのアドバイスをしてしまう人もいます。

問題を“こじらせない”ようにするためのアドバイスとしては、「問題を整理し、どうしたらいいのかを客観的に見直すためには、夫婦関係の専門家に一度相談してみるのがいいと思うよ」と伝えてあげるのが理想的です。

たかくさぎ はるみ:夫婦問題カウンセラー。今までの相談件数は8000件以上。浮気・不倫、離婚、別居など多くの夫婦問題を解決に導く専門家。独身男女からの結婚前相談も多数寄せられる。カウンセリングの他、テレビ出演やセミナー、講演、コラム執筆など幅広く活躍中。HP⇒「HaRuカウンセリングオフィス」 ブログ⇒『みんな違って みんないい「オリジナル夫婦」で幸せになろう!』