4. 練習登山をするスケジュール的な余裕がある( ○ or × )

一般的に、初心者の登頂成功率は50%程度と推測されているそうです。経験不足がどれだけ影響するかがよくわかりますよね。

自分の身体の限界を知り、登山準備の最終チェックをし、トレッキングシューズの試し履きをするために、練習登山が必要になります。

高尾山程度の低い山でもOKです。特にトレッキングシューズは生命線。靴下の厚さ一つで靴ずれになるケースも。もし富士山で靴ずれになったら、地獄の苦しみを味わいます。

 

5. 睡眠時間を充分に確保できる( ○ or × )

充分な睡眠が取れないと高山病のリスクが高くなります。日帰りならば、早朝に登山を開始するため、普段よりかなり早く就寝する必要があります。仕事が忙しくて睡眠時間を確保できないのでは論外です。

山小屋での一泊であれば、時期によっては大勢の登山者で混雑するため、すし詰めの中で眠る必要があります。どんな環境でも眠れるタフさが必要です。

 

6. 余裕を持ったスケジュールを組むために、充分に会社や学校を休める( ○ or × )

登山道にもよりますが、順調に進んだとして、富士登山には8時間前後かかります(日帰りの場合)。12時間以上かかるケースもざらにあります。

登山だけでなく、富士山の麓までの移動時間も考慮する必要があります。都心からならば2時間程度かかります。睡眠時間も充分に確保しなければいけません。直前の準備もろもろを含めて考えると、たった1日の休みでは厳しいと言わざるをえません。連休が必要です。

強行軍は体調不良の原因となり、高山病のリスクを高めます。また、「●時までに戻らなければ」という焦りは、事故に繋がります。

 

7. 決断力に自信がある( ○ or × )

たとえ登頂目前でも、怪我をしたり、天候が悪化したりしたら、引き返す勇気が必要です。「あともう少しなのに……」「次はいつ来られるかわからないし……」という優柔不断さは、救助を呼ばなければならないような事故を生みます。

 

富士登山は意外に簡単!?

今シーズンはさっそく7/2に富士山へ登ってきたのですが(記事『世界遺産「富士山」にさっそく登ってきた! 現地でしか体感できない"絶景"満載レポ』 [ http://ure.pia.co.jp/articles/-/15210 ] )、一つ驚いたことがありました。

山頂でのんびりひと息ついていると、すでに定年退職しているというおじいさんが、「いやー、足が弱くなっちゃって。2時間50分もかかったよ」なんて言うんです。僕が5時間30分かかってヘトヘトになっているのにですよ!?

なんでも若い頃は、2時間30分で登れたそうです。距離的には7〜8km程度なので、平地であれば約1時間30分の道のり。不可能とは言いませんが、世の中は広いというか何というか、「へぇー」と感心するしかありませんでしたね。特別に鍛えているように見えないおじいさんでも、慣れや経験次第でササッと登れてしまう。何でも、印象で思い込むのはよくありませんね!

さて富士登山ですが、記事中にも書きましたが、特別な体力は必要ありません。僕自身、体力には自信がないほうです。月1回のジョギング程度しか運動らしい運動はしていない人間です。もちろん、家から一歩も出ない引きこもり、というなら話は別です。が、登山道も整備されており、きちんと準備さえすれば、一般的な大人なら充分に登頂できる山です。

チェックリストを見れば、そんなに難しい条件ではないのもわかっていただけると思います。

え? チェックリストにいくつ○がつけばいいのかって? 
もちろん7つ全部です。簡単でしょ?