2011年第3四半期の脅威レポート

マカフィーは、12月8日、2011年第3四半期の脅威レポートを発表した。レポートでは、Androidデバイスを狙ったマルウェアが前四半期よりもさらに増加するとともに、2011年をこれまでで最もマルウェアの活動が活発な年としている。

同社は昨年末、2011年末のマルウェア数を7000万個と予測したが、予測を上方修正して2011年末にはマルウェアサンプル数が7500万個に達し、2011年がこれまでで最もマルウェア活動が活発な年になるとみている。

自動実行やパスワードスティーラーがほぼ横ばいだった一方で、ニセのウイルス対策ソフトやトロイの木馬が復活。Macをターゲットにしたマルウェアが、前四半期の急増以降も増加し続けている。フィッシングサイトなどの「不正なサイト」の数は、第2四半期は7300件、第3四半期は6500件と、わずかに減少した。

スピアフィッシングは過去最大。ボットネットによる感染は世界的には減少しているものの、アルゼンチン、インドネシア、ロシア、ベネズエラでは大幅に増加するなど、地域によって脅威が異なっている。また、ソーシャルエンジニアリングを使用する攻撃者は、文化や地域、季節に応じて、攻撃手法を使い分けていることを紹介している。

ハクティビストによる攻撃は、アノニマスによるものが主となっており、第3四半期のハクティビストの攻撃のうち、少なくとも10件がアノニマスによる攻撃だった。