(写真左より)ブラインドサッカー日本代表・高田敏志監督、川村怜主将、日本障がい者サッカー連盟・北澤豪会長 (写真左より)ブラインドサッカー日本代表・高田敏志監督、川村怜主将、日本障がい者サッカー連盟・北澤豪会長

1月31日、『IBSA ブラインドサッカーワールドグランプリ 2018』の組み合わせ抽選会が行われた。世界ランク8位の日本はA組に入り、5位トルコ、16位イングランドと同組となった。もう一方のB組は2位アルゼンチン、14位ロシア、ランク外コートジボワールの顔ぶれに。大会方式は1回戦総当たりのグループリーグを経て、各組3位同士が5位決定戦、2位同士が3位決定戦、1位同士が決勝に進出する。

抽選会を見届けた高田敏志監督が「非常にいい相手で楽しみ。アルゼンチンと決勝でやりたかったのでよかった」と言えば、川村怜主将も「アルゼンチンと決勝で当たれるようモチベーションが一層上がった」と語る。

日本はグループリーグで対峙するイングランドとは過去の対戦成績で4勝2分6敗、トルコには1勝3分の星を残す。指揮官は両国の印象について、次のように語った。

「『欧州選手権』ではPKで敗れたが、イングランドが欧州で一番強いと思っている。昨夏のイングランド遠征は4勝1分1敗と勝ち越したが、同じ結果にはならない。トルコは前々回の欧州王者。身体が大きく、スピードがあり、迫力あるサッカーをする。決定力がある選手がいて、難しい戦いになる」

厳しい相手との連戦になるが、気後れはない。

高田監督は「『東京パラリンピック』へのプロセスだし、今大会は入場料を取る。守備的でつまらないサッカーをしても仕方がない。2020年は点を取って勝てるサッカーをしたい」と先を見据える。

大会アンバサダーを務める日本障がい者サッカー連盟・北澤豪会長は「障がい者スポーツとして、有料試合は非常に必要。選手へのプレッシャーにもなるし、強化にもつながる」と補足。さらに「日本代表の優勝が見たい」とリクエストすると、指揮官は「もちろん全部勝つつもりでやる」と答えた。

高田監督が「日本代表が2020年に向けてどういう道を進もうとしているのか。点で大会を見るということプラス線で日本代表を見てほしい。2020年に花を咲かせたい」と誓えば、川村も「チームを戦う集団にしたい。ピッチ内外で先頭に立ち、チームを引っ張っていきたい」と覚悟を決めた。

まだブラインドサッカーに触れたことのないユーザーに向け、北澤は「『見えているだろう』というプレーを展開するので驚いてほしい」とアピール。ブラサカビギナーは入場料無料の『ブラインドサッカークラブチーム選手権2018』が3月3日(土)・4日(日)・富士通スタジアム川崎で行われるので、まずはそちらを覗いてみてはいかがだろうか。

『ブラインドサッカーWGP』は3月21日(水・祝)~25日(日)・天王洲公園にて開催。チケットは2月10日(日)一般発売。