ベネディクト・カンバーバッチ

英俳優のベネディクト・カンバーバッチが2度目の来日を果たし、16日、東京・六本木のニコファーレで出演作『スター・トレック イントゥ・ダークネス』(J.J.エイブラムス監督)の記者会見を行った。会見の模様は「ニコニコ生放送」で中継され、会場内のLEDスクリーンにはカンバーバッチに対する熱烈コメントが殺到。すっかりご機嫌のカンバーバッチは、「カメラはどこ? ハンサムポーズを決めるよ」「みんなでWe love JJって打ち込んで」「時間が許すなら、1日中会見していたい」と終始ノリノリだった。

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映画はエイブラムス監督によって“新生”した人気シリーズの第2弾。カンバーバッチは大量殺りく兵器と化し世界滅亡をたくらむ謎の男ジョン・ハリソンを演じ、カーク艦長(クリス・パイン)率いるエンタープライズ号のクルーたちを窮地に陥れる。

カンバーバッチは、もともと『スター・トレック』シリーズの大ファンだといい「本当に夢のような体験だった。現場に行くとカークやスポックがいるんだからね。その分、前作から続く“家族”としてのチームワークに自分が参加するプレッシャーもあった。皆がとても暖かく迎え入れてくれたおかげで、すぐに打ち解けることができたけどね」。本格的なアクションにも初挑戦し「初日から殺陣の打ち合わせで始まり、自分にとっては新しいことを学ぶ機会になった。毎日2時間のトレーニングに加えて、1日4000キロカロリーの食事を摂取した。ハードな挑戦だったけど、楽しみながらこなしたよ」と役作りについて語った。

会見前日の15日に来日し、成田空港には約1000人の熱心なファンが駆けつけたが、「日本の皆さんはとても礼儀正しく、もてなしの気持ちも最上級。世界に例がないほどだよ。そんな皆さんと接すると、自分自身もとても謙虚な気持ちになれる」と感謝の意を表した。ちなみに「別のキャラクターを演じるなら? うーん、スポックかな」とカンバーバッチ。それでも「役に対する忠誠心もあるし、やっぱり今回演じた悪役に、満足しているよ」と話していた。

同日、カンバーバッチはTOHOシネマズ六本木ヒルズで行われる本作のスペシャルプレビューに出席することになっている。また、8月には主演のパインらが来日し、ジャパンプレミアが開催される予定だ。

『スター・トレック イントゥ・ダークネス』
8月16日(金)、17日(土)、18日(日)にお盆先行公開、8月23日(金)よりTOHOシネマズ日劇ほかで公開

取材・文・写真:内田 涼