舞台『FROGS』 舞台『FROGS』

岸谷五朗が演出、アミューズの若手俳優8人が出演する舞台『FROGS』が7月18日、東京・AiiA Theater Tokyoで開幕。当日は同劇場で、演出の岸谷をはじめ、メインキャストの4人、小関裕太、平埜生成、溝口琢矢、松岡広大による会見も行われた。

『FROGS』チケット情報

舞台は2007年に初演。映画『桐島、部活やめるってよ』で注目を浴びた喜安浩平の脚本、ポルノグラフィティの新藤晴一作曲の主題歌などの話題性と、フレッシュなキャストによるパワフルなダンスで人気を集めた作品だ。その後も3度にわたって再演、さらに今年5月キャストを一新しての上演が決まるや、チケットは即日ソールドする人気ぶり。今回は5月と同じ配役で上演するほか、スペシャル公演と題して役替わり公演も行う。

都会育ちの少年カケルは夏休みの間、いとこのテルが住む田舎町で暮らすことに。ふたりはひょんなことから、カエルの世界へ迷い込んでしまい、そこで出会ったアマネとフクロウとともに冒険の旅に出る。岸谷は「主人公は人間界からたくさんの悩みを持ってカエルの世界に迷い込んでしまう。そこには瞬間瞬間を喜びと感じている自由なカエルたちがいて、カエルたちからたくさんのことを学ぶ。登場人物の成長が俳優としての彼らの成長につながっていく、そんな作品です」と解説。

「5月の時よりレベルアップすることと、入れ替えでは違った個性の役を演じるられるよう全力を尽くすことがテーマ」と話す小関は、前回に引き続き主人公カケル役に加え、カエルの世界の少年フクロウを演じる。そのフクロウ役、入れ替え公演ではカケルも演じる平埜は「人生初の主演をやらせていただくことになりました。自分らしく楽しみたい」、テル役の溝口は「前回より会場が大きくなっているのでパワーを物すごく使う。それにも負けない8人のお芝居の力で、いい舞台に仕上がっていると思う」、アマネ役の松岡は「5月が初舞台。自分としても成長したと思う。入れ替え公演ではダンスがメインになるので、ダンスでどう自分を表現していくかが課題」とそれぞれコメントした。

岸谷の演出指導について、小関が「5月公演の稽古直前は結構身構えていました、僕たち。でも、思った以上にやさしい方で」と話すと、岸谷は「いいね」とにっこり。俳優と演出の違いについて質問されると「どこかに俳優・岸谷がいるのですが、稽古に臨む時は全く違う。でも、俳優として学んだこと、苦しんだことを彼らに教えるのは当然のことです」と若手育成へ意欲を示した。

7月27日(土)まで東京・AiiA Theater Tokyoにて。チケット発売中。