『風立ちぬ』 (C)2013二馬力・GNDHDDTK

「ぴあ」調査による7月20日に公開された映画・満足度ランキングは、宮崎駿監督、5年ぶりの新作『風立ちぬ』がトップに輝いた。2位に北乃きい、稲森いずみ、柳楽優弥らが出演した『爆心 長崎の空』が、3位にフランク・シナトラの名曲を作ったクロード・フランソワの伝記映画『最後のマイ・ウェイ』が入った。

その他の写真

1位の『風立ちぬ』は、零戦の設計者として知られる堀越二郎と、文学者の堀辰雄をモデルに、飛行機に魅せられた主人公二郎の半生を描いた物語。劇場には幅広い世代の観客が足を運んでおり、出口調査では「多くは語らない映画だったが感動した。その時代を生きたふたりの純愛に惹かれた」「感銘を受けた、言葉にならない。素晴らしい反戦映画」「心から共鳴し、感情を揺さぶられ涙が止まらない。“生きる”とはこういうことなのか。宮崎監督のメッセージが伝わってきた」「ファンタジー要素が少ないので、楽しむというより心に響いてくるものを味わう作品。作画が凄い。特に風の描写はさすが」などのコメントが寄せられた。

2位の『爆心 長崎の空』は、青来有一原作の連作短編小説『爆心』が原作。長崎で生きるふたりの女性を軸に描かれる希望の物語。アンケート調査では「心が震えた。日本人として原爆を考えなくてはならないと強く思った」「長崎の歴史と今を生きる人たちの生活を繋げて描いたストーリーがよかった」「原爆の恐ろしさを戦中の視点ではなく、その後の人々の生活から描いていて、21歳の自分にも伝わるものがあった」などの声が寄せられた。

(本ランキングは、7月20日(土)に公開された新作映画6本を対象に、ぴあ編集部による映画館前での出口調査によるもの)

「ウレぴあ総研」更新情報が受け取れます