『キツツキと雨』

役所広司、小栗旬出演の映画『キツツキと雨』の予告編がこのほど解禁になり、ゾンビ姿になって海辺をさまよう役所の姿を捉えた映像が公開された。

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『キツツキと雨』は、無骨な木こりの克彦(役所)と、ゾンビ映画撮影のために山村にやって来た気弱な新人監督・幸一(小栗)が偶然出会い、奇妙な友情が生まれる過程をコミカルに描いたヒューマン・ドラマ。

このほど公開された予告編は、静かな森で木こり仕事をしている克彦に古舘寛治演じる助監督がおとずれる場面に始まり、克彦と幸一の偶然の出会いや、ふたりが少しずつ距離を縮めていく場面の数々が編集されている。注目は、無骨な男・克彦がなぜかゾンビメイクをして映画に出演することになってしまうシーン。地味な作業と渋いルックスの克彦が、グレーのゾンビメイクを施した姿は、恐怖というより“少しマヌケ”。役所は「ゾンビの扮装ができるのを楽しみにしていました。河原や草原にゾンビが出てくるだけで、スクリーンがちょっと魅力的になるんですよね。そういうところが、沖田監督はとても上手いなと思いました」と笑顔でコメントしており、重厚な演技はもちろん、CMなどではコミカルな演技もこなす役所だからこそ実現できたシーンと言えるのではないだろうか。

本作を手がけた沖田修一監督は前作『南極料理人』で好評を得た新鋭で、本作も正式出品された第24回東京国際映画祭で審査員特別賞に輝くなど、早くも高い評価を集めている。

『キツツキと雨』
2012年2月11日(土) 角川シネマ有楽町ほか全国ロードショー