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1991年の結成以来、自分たちのスタイルを貫いて日本のみならず海外からも高い評価を受ける3人組ガールズ・バンド、noodles。22年に渡るキャリアの中で初めてのカバーアルバム『MAKE UP TO BREAK UP』を8月7日(水)にリリースする彼女たちに話を聴いた。

まずアルバム制作のきっかけについて、Vo/GのYOKOは「5~6年前に私がカバー・アルバムを作りたくてふたりに”作ろうよ”って言ってたんだけど、当時はあまり乗り気じゃなくて(苦笑)。2011年の20周年アニバーサリーが終わってフル・アルバム(2012年『Funtime』)も出して、”今じゃない?”って3人とも気持ちが一致して、じゃあ作ろうって」と話す。

カバーはピクシーズ、ウィーザー、グリーンデイなど彼女たちのルーツが垣間見れるものから、YMO、ゆらゆら帝国、BUCK-TICKなどかなり意外な印象を受けるものまで、その選曲が興味深い。選曲については「一番大変だった。”noodlesがカバーしたら面白い”という視点でみんなで出し合ったんです。私たちは結成して、カバーをあまり演らないでオリジナルからバンド活動を始めたんだけど、唯一練習曲みたいに演った曲がBUCK-TICKだったんです。なので今回はギャップも含めて絶対入れたいと思った」(YOKO)と語る。

まるでオリジナル曲のような個性的なアレンジについては「これを演りたいと言った人が”こんな感じはどうかな”って考えてくるとか、いろんなアイデアを3人で出し合ったり結構大変だった。よっぽどオリジナルの方が簡単って思った反面、オリジナルもこれくらい時間かけなきゃいけないんだなって勉強になった」(YOKO)とのこと。

完成したアルバムを改めて聴いた感想について、DrのAYUMIは「全然客観的になれてなくて、トラックダウン終わっても細かい部分を聴いてしまう。アルバム全体がこうなったとか、まだちょっと思えない。でもよく出来たなって。あれだけいろいろ考えてやったわりによくまとまったな」と語り、またBaのIKUNOは「オリジナルだと”いい曲出来たね”と言えるけど、カバーは元々いい曲。カバーの評価って人それぞれなので、それは聴いてくれた方にお任せします」とそれぞれアルバムについての想いを語った。

9月よりスタートするアルバムの東阪名のリリースツアーについては「全曲演った方がいいよね? でもカバー・アルバム出したの初めてだし、もちろん全曲演りたいけどどんな順番でオリジナル曲と混ぜながらどんなライブにするか、私たちも未知の世界。どうしたらいいんだろ?(笑)」(YOKO)と困惑しながらも期待をのぞかせた。

彼女たちの秀逸なこだわりが詰まったアルバムをじっくり聴いて、ライブに足を運んでみてはいかがだろうか。会場などの詳細は公式サイトなどでご確認を。