『そして父になる』(C)2013『そして父になる』製作委員会

福山雅治が主演を務め、第66回カンヌ映画祭で審査員賞を受賞した話題作『そして父になる』が、トロント映画祭に出品されることが発表された。

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本映画祭は、カナダ最大の都市トロントで行なわれる北米最大規模の国際映画祭。ノン・コンペティションとなるため観客賞が最高賞とされており、過去には『スラムドッグ$ミリオネア』や『プレシャス』『英国王のスピーチ』『世界にひとつのプレイブック』などアカデミー賞ノミネート作が受賞しており、オスカー前哨戦が始まる場所とも言われている。出品されるのは世界を代表する作り手たちの作品を上映する「スペシャル・プレゼンテーション」部門で、映画祭に併設される、国際批評家連盟賞の受賞対象となる部門でもある。公式上映には是枝裕和監督が参加予定。受賞発表は映画祭最終日の9月15日(現地時間)に行われる。

トロント映画祭への出品を受けて是枝監督は、「カンヌに続いてトロント映画祭にも参加が決まり、大変うれしいです。トロントは市民の映画祭であり、例年大変目の肥えた観客のみなさんが劇場に集まります。上映に立ち会うのはいつも緊張半分、期待半分ですが、ここをスタートに北米圏での公開へ弾みをつけたいと思います。行ってきます」と力強いコメントを寄せている。

『そして父になる』は、自分の子どもが病院で取り違えられたという事実を突きつけられた夫婦の姿を通して、愛、絆、家族とは何かを問う感動ドラマで、福山が主人公の父親を演じ、血の通わない息子を前にして揺れ動く父の姿を繊細に演じている。

『そして父になる』
9月28日(土)新宿ピカデリー他全国ロードショー
9月24日(火)~27(金)全国先行ロードショー