写真左より、山村和也、大仁邦彌日本サッカー協会会長、岡野光喜スルガ銀行代表取締役社長兼CEO、トニーニョ・セレーゾ監督 写真左より、山村和也、大仁邦彌日本サッカー協会会長、岡野光喜スルガ銀行代表取締役社長兼CEO、トニーニョ・セレーゾ監督

今夏、欧州ビッグクラブの来日ツアーが久々に組まれて大盛況だが、サッカー通の中には物足りなさを感じている人も少なくはないだろう。そう、ガチ度が足りないのだ。欧州クラブはあくまでプレシーズンツアーとしてやって来る。目的は来るべきシーズンの準備とビジネスに他ならない。だが、8月7日(水)・カシマサッカースタジアムで戦うブラジルの名門クラブは違う。サンパウロFCの目標はひとつ。『スルガ銀行チャンピオンシップ2013』のタイトルを取ることのみだ。2005年『クラブワールドチャンピオンシップ(クラブW杯)』王者にして『リベルタドーレスカップ』優勝3回、『ブラジル全国選手権』優勝6回のサンパウロが、『ナビスコカップ』覇者・鹿島アントラーズとタイトルを争う。これはアガらずにはいられない。

7月23日、『スルガ銀行チャンピオンシップ2013』の記者会見が行われた。壇上に上がった鹿島のトニーニョ・セレーゾ監督は、古巣との決戦に興奮を隠そうとはしなかった。

「私はサンパウロの一員として、『トヨタカップ』2連覇を日本で味わった。そして今年、鹿島で2度目の指揮を取り、今度は監督として古巣と対戦するのは非常に感慨深い。このような機会を与えていだだき言葉で言い表せないほどの感謝の気持ちでいっぱい。両クラブの対戦は見応えのある試合になると思いますし、日本のファン、サポーターには高いレベルのサッカーをお見せしたい」

岩政大樹に代わってセンターバックを務める山村和也も「すごく楽しみな気持ち。ブラジルの伝統あるチームでいい選手が揃っているので、強いチームという印象がある」と決戦へ向けて期待に胸を膨らませた。

セレーゾ監督はもちろん古巣の実力を知っている。強さを知っているからこそ、楽しみなのだ。

「ロジェリオ・セニ(元ブラジル代表GK)だったり、ルイス・ファビアー(元ブラジル代表FW)だったり、代表レベルの選手がいることはわかっている。だが、サッカーは11人対11人の戦い。どんな相手でも勝てる。我々にはホームのサポーターの後押しがある。サンパウロにはガンソ(元ブラジル代表MF)がいるが、うちには柴崎(岳)がいる。向こうにはルイス・ファビアーノがいるが、うちには大迫がいる。どちらの選手がいい活躍をするか、楽しみにしましょう」

『ナビスコ杯』覇者・鹿島アントラーズと『コパ・スダメリカーナ』王者・サンパウロFCのガチンコマッチは、8月7日(水)・カシマサッカースタジアムでキックオフ。チケット発売中。