(写真左より)イバン・ガジディスCEO、アーセン・ベンゲル監督、ルーカス・ポドルスキ、宮市亮 (写真左より)イバン・ガジディスCEO、アーセン・ベンゲル監督、ルーカス・ポドルスキ、宮市亮

「さすが、アーセナル」
7月22日の名古屋グランパス×アーセナルを観て、唸った人も多いことだろう。FW・ウォルコットの超スピードから再三チャンスメイクを連発すれば、クロスに対しジルーが頭で合わせ簡単にゴールを落とし入れた。16歳のMF・ゼラレムのラストパスを受けたウォルコットが落ち着き払ったループシュート一閃。極め付けは宮市亮である。愛知県出身の20歳が地元・豊田スタジアムでPKを決めたのだ。結果は3-1。古巣に勝利したベンゲル監督も「我々は特に前半スムーズなプレーを見せた。多くのチャンスを作ったし、とても面白いゲームを見せることができた」と振り返った。

さいたまシティカップ2013〈浦和レッズ-アーセナル〉 チケット情報

プレミアリーグの強豪クラブの格を存分に見せ付けたアーセナルが、さらにコンディションを上げて、浦和レッズとの『さいたまシティカップ2013』に臨む。7月23日、ガナーズの面々が記者会見を行った。

指揮官は「今シーズンに向けての準備の試合。我々には有能な若手が揃っているので、彼らにさらに質を上げてもらいたい。イングランドへ戻ったら、万全の態勢になっているまで仕上げる」と、レッズ戦がシーズンへ向けたテストだと強調した。

2008年の『さいたまシティカップ』で浦和レッズを相手に2ゴールを上げたポドルスキ(当時はバイエルン・ミュンヘン所属)が補足する。「我々にとってシーズンへ向けたテストだが、試合は勝つことが大事」。

高校卒業後、Jリーグを経由せずに海を渡った宮市は、純粋に浦和戦を楽しみにしている模様。「すごいサポーターがいて素晴らしいスタジアムで、すごい勢いがあるチーム。Jリーグを経験せずに海外へ行ったので、Jリーグを代表する浦和レッズと戦えるのは非常にいい経験になる」と期待感を口にした。

レンタル移籍して新天地で定位置確保を目指すのではなく、アーセナルに復帰し、トップレベルの選手たちとのサバイバルに身を置く覚悟を決めた宮市は、プレシーズンでやるべきことも知っている。

「フィットネスをしっかり上げて行く。アーセナルでプレーする以上、ひとつひとつのスキル、判断のスピードを上げていかないといけない」

また、名古屋戦を振り返って、「地元でいいゲームもできたし、PKでチャンスをもらえてゴールもできた。自分にとって最高の夜になった」と喜んだ。そして、次戦に向けて「自分のいいところを出していきたい」と意気込む。宮市のストロングポイント、それはスピードと突破力だ。

『さいたまシティカップ2013』浦和レッズ×アーセナルは7月26日(金)・埼玉スタジアム2002にてキックオフ。チケット発売中。