目指したのは“洗練された大人の映画”『31年目の夫婦げんか』監督が語る

2013.7.25 9:55配信
『31年目の夫婦げんか』を手がけたデヴィッド・フランケル監督

オスカー俳優のメリル・ストリープとトミー・リー・ジョーンズが共演する『31年目の夫婦げんか』が26日(金)から日本公開になる前に監督のデヴィッド・フランケル監督が来日し、インタビューに応じた。

映画は、結婚31年目を迎えたアーノルドとケイの夫妻が、夫婦カウンセリング本を書いている医師が行っている”カップル集中カウンセリング”に参加したことを機に互いを見つめなしていく様を描いたもの。フランケル監督は『プラダを着た悪魔』でもストリープとタッグを組んでいる。

本作の脚本は“完成度は高いがなぜか映画化されていない脚本リスト”に名が挙げられていた。しかし、ひょんなことから脚本をストリープが読んだことから映画化にGOサインが出た。フランケル監督は「大人の観客向けのハリウッド映画は製作するのがどんどん難しくなってるんだ。最近では製作費が20億ドル程度の映画は減っているんだよ。200億ドルかかるアクション大作ばかりだ。洗練された大人向けの映画は減ってしまった。僕が映画を観て育った1970年代は小規模だけど素晴らしい作品が多かったんだけどね。でも、今年のオスカー候補を見ると大人向けの洗練された作品が増えているから風向きは変わっているのかもしれないな」と分析する。

それだけに本作ではオスカー俳優の“容赦ない”夫婦バトルを描き、コミカルなシーンをたくさん盛り込みながらつねに“洗練された表現”を心がけたという。「ウディ・アレンやジョン・カサヴェテスの作品を参照したよ。カメラに“監督の意思”を感じさせないように撮影することを心がけた。俳優の演技をしっかりと見せたいと思ったんだ。ふたりは本当に素晴らしい俳優だからコラボレーションすることで魅力が生まれるからね」。

そんな監督の期待に応えたのがメリル・ストリープとトミー・リー・ジョーンズ。ふたりとも数々の傑作に出演してきた名優で、しっかりと役について考えた上で撮影に臨む俳優だ。それだけにフランケル監督もふたりに絶大な信頼を寄せており「メリルが細部まで演出してくれたシーンもあったんだ。それはまるで往年のスクリューボール・コメディみたいな場面になったんだけど、彼らはどうやら僕を“バロメーター”にしてくれていたようだね」と笑顔を見せる。「撮影現場で僕が笑えばふたりは『いける!』と思ってくれたんだ(笑)。だから僕の仕事はふたりの“最初の、そして一番の観客”になることだった。その点では大きく貢献できたんじゃないかな」。

『31年目の夫婦げんか』
7月26日(金) TOHOシネマズ シャンテ、新宿シネマカリテ他全国順次公開

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