「初音ミクV3」の発売が決定

クリプトン・フューチャー・メディアが販売する音声合成ソフト「初音ミク」の新バージョン「初音ミクV3」の発売が決定した。7月24日に開催したヤマハの「VOCALOID Editor for Cubase NEO」発表会で、クリプトンの伊藤博之代表取締役が明らかにした。

「VOCALOID Editor for Cubase NEO」は、音楽制作ソフト「Cubase」にVOCALOIDを組み込むソフト「VOCALOID Editor for Cubase」の新版。「VOCALOID Editor for Cubase」は1月に発売したばかりだが、Windowsだけでなく、Macにも対応させて8月に発売する。

「VOCALOID Editor」がMacに対応したことで、「初音ミクV3」もWindowsとMacの両方に対応。歌声ライブラリに加えて、新エディターの「Piapro Studio」や、音楽製作用DAWソフト、約200種類のソフトウェア音源を収録し、このパッケージだけで初音ミクの歌声合成と伴奏の制作ができる。

初音ミクの歌声には、オリジナル版「VOCALOID2 初音ミク」と「MIKU APPEND」から選抜したデータをブラッシュアップして複数収録。CV(キャラクター・ボーカル)はオリジナルと同じ藤田咲さん。価格や発売日、販売方法の詳細は、8月上旬に発表する。

さらに、初音ミクの英語版「初音ミク V3 English」の開発・発売も明らかにした。今月フランス・パリで開催されたジャパンエキスポと、米ロサンゼルスのアニメエキスポでデモ曲を発表したところ、「反応がよかった」(伊藤代表取締役)という。デモ曲は、現在YouTubeとニコニコ動画で公開している。北米、中南米、欧州、台湾などで販売する予定で、製品の詳細や発売時期は8月上旬に発表する。

「MEIKO」のVOCALOID 3版も、2013年秋以降に発売。同時期にMac対応の「KAITO」のV3版も発売予定で、他のキャラクターの歌声ライブラリについても、順次Mac/V3に対応していく。