場面変わって、氷帝メンバーは敗北の悔しさをあらためて噛みしめていました。完全実力主義の氷帝において、負けることはどれほど屈辱的か。圧倒的カリスマと、天より高いプライドの持ち主である部長の跡部景吾にとっては、なおさらのこと。「お前ら、黙って俺についてきな」とクールに決めるその表情の下に、リベンジへの熱い思いがたぎります。これは青学、大ピンチ!?

そして間髪入れずに、試合スタート。桃城vs忍足のシングルス3は、関東大会での因縁の対決の再現です。相手の裏をかこうとする曲者同士の対決。これは、どっちが勝ってもおかしくない!

この試合の熱を受けて始まるのが、乾・海堂vs向日・日吉のダブルス2。お互いの得意技を出し惜しみしなくスピーディな試合展開は、本物のテニスの試合さながらの迫力で目が離せません。

   

  

前半最後の試合は、青学の部長・手塚と、跡部の腹心である樺地との対決。怪我を克服して戻ってきた部長の執念か、見た技をすべてコピーしてしまう樺地の純粋さか。土砂降りの雨が、試合の行方を分からなくさせます。

ここまでが、第1幕。第2幕は大石・菊丸vs宍戸・鳳のダブルス頂上決戦、そしてクライマックスには、我らが王子様・リョーマと氷帝のキング・跡部とのシングルスが待っています。