『モンスターズ・ユニバーシティ』画像をよく見ると……(C)2013 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

公開中のディズニー/ピクサーの新作映画『モンスターズ・ユニバーシティ』が昨日で興行収入40億円、動員300万人を突破した。小さな子どもたちやカップル、家族連れなど幅広い観客が足を運んでおり、繰り返し作品を鑑賞するリピーターも多いという。ちなみにピクサーは細部までこだわり抜いた映画作りを志向しており、リピーターの中には“必ずチェックするポイント”がいくつもあるという。

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『モンスターズ・ユニバーシティ』は、りっぱな“怖がらせ屋”になることを夢見て名門学校“モンスターズ・ユニバーシティ”に入学したひとつ目のモンスター・マイクと、怖がらせの才能を持つサリーが、モンスター界を揺るがす壮大な事件に巻き込まれる様を描いた超大作。日本語版では前作に続いて田中裕二がマイクの、石塚英彦がサリーの声を演じている。

最初の長編映画『トイ・ストーリー』以来、数々の傑作を世に送り出してきたピクサーの作品には、作品に共通する“楽しい仕掛け”がいくつか存在する。例えば劇中に登場する“A113”の文字。これはピクサー作品を手がけてきたジョン・ラセターやブラッド・バードらが通っていた学校カル・アーツ(カルフォルニア芸術大学)の教室番号にちなんだ遊びで、劇中のナンバープレートやドアの部屋番号に“A113”が登場する。

他にも『トイ・ストーリー』に登場したピザ・プラネットの配送トラックや、ピクサーの傑作短編『ルクソーJr.』に登場した星のデザインのボールがいくつかの作品に登場。また、ピクサーの全長編作品ではジョン・ラッツェンバーガーという人物がいつも、何らかの声を演じており、最新作『モンスターズ・ユニバーシティ』でも声を演じている。

何度観ても観客を魅了する良いストーリーとキャラクターを追求することがピクサーの最優先事項で、人気のモンスター、マイクとサリーの知られざる一面を描いた本作でも彼らの哲学は貫かれているが、画面の隅々に仕掛けられた“遊び”もリピート鑑賞する際の大きな楽しみになっているのではないだろうか。

『モンスターズ・ユニバーシティ』
公開中