ソニーのセグメントン別業績見通し

1月30日に米Appleが最上位機種の「iPhone X(テン)」を減産する見通しが報じられた問題で、中国のスマホ製造工場の減産見通しが強まり、ソニーは2月2日に発表した第3四半期決算で、半導体事業の売上高を300億円減に下方修正した。

ソニーの吉田憲一郎副社長兼CFOは、個別企業の回答は差し控えるとしつつ「(下方修正は)主に中国スマホ市場の減速によるもの」とコメント。売上高は10月時点の8800億円から8500億円に下方修正した。

スマホ市場の成熟化による今後の見通しについて「台数ベースで2ケタ伸びることはなく、成熟したマーケットになった。ただ、ユーザーのカメラへの動機は上がっていて、複眼のカメラや、スマホに搭載されるセンシング用途のセンサー数は増えていく」と分析。長期的には「監視カメラ、FA、車載向けなどで成長していく」と需要が伸びるとみている。