『凶悪』 (C)2013「凶悪」製作委員会

山田孝之、ピエール瀧、リリー・フランキーが出演する映画『凶悪』の最新予告編がこのほど公開された。

最新予告編

本作は、新潮45編集部編のノンフィクション『凶悪-ある死刑囚の告発-』を、若松孝二監督に師事した白石和彌監督が映画化したもの。“明潮24”編集部が死刑囚の告発をもとに取材を続け、ペンの力で警察を動かして凶悪な殺人事件の首謀者を逮捕するまでを描いたドラマだ。山田が事件の首謀者を追うジャーナリスト・藤井を、瀧が死刑囚・須藤を、そしてリリーが事件の首謀者である木村を演じる。

このほど公開された予告編は、死刑囚・須藤が「自分には、誰にも話していない余罪が3件あります。そのすべての事件の首謀者は、自分が“先生”と呼んでいた男です」と告白する場面から始まる。その後は、須藤が語る知られざる過去の事件と、その闇を追って次第に変貌していくジャーナリスト藤井の姿が交互に映し出される。報道陣向けの配布された資料には“人間はどこまで凶悪になれるのか?誰もが凶悪となりうるのか?人間が持つ正義とは?”という文言があり、本作は人間の本質について観客に問いかけてくる作品になっているようだ。

なお本作はすでに関係者試写が行われており、三池崇史監督は「映画の力って凄まじいな。勉強になりました。俺も生きて償います!」、瀬々敬久監督は「情でもなく理でもなく、独自の情感で展開する物語に強く惹きつけられ、圧倒された」とコメント。犬童一心監督も「息をするのを忘れた。すぐそこにある「凶悪」がフルスロットルで描かれる。履いてる靴下の匂いまでしそうな画面の吸引力。こんなに「悪」が生き生きとしているのは久しぶりだ。監督白石和彌の名が焼きごてで刻印された」と絶賛している。

『凶悪』
9月21日(土) 新宿ピカデリーほか全国ロードショー