「銭湯」と「ダンスミュージック」がクロスオーバー!

“クラブはフロアを沸かし、銭湯は風呂(フロ)を沸かす”

両者を融合させたイベント「ダンス風呂屋」が稲荷町の公衆浴場「日の出湯」(台東区)で開催されました。

ところで皆さん、「サイレントフェス(TM)」ってご存知ですか? これは、Ozone合同会社(Silent it)が主催する『世界一静かなフェス』のこと。

その楽しみ方は、まず専用のワイヤレスヘッドホンを参加者全員が着用し、ヘッドホン越しにDJやライブがオンタイムで共有されます。

ヘッドホンを外せば無音の空間ですが、ヘッドホンを耳に当てさえすれば、そこから流れ出る音楽で全員つながり、そして盛り上がるという仕組みです。

さまざまなシチュエーションで今までに全国各所で100回以上開催されてきたサイレントフェスですが、今回は“ハコ”として「銭湯」を活用。この場合「ダンス風呂屋」というタイトルが掲げられ、今までに計3回開催されています。

「銭湯」と「サイレントフェス」の親和性について、Ozone合同会社・代表の雨宮優さんが解説してくれました。

雨宮さん:銭湯は風呂を沸かし、クラブはフロアを沸かすわけですが、どちらも場を温めることによって人が繋がりやすくなるという共通点があると気づきました。

都内を中心に次々に廃業に追い込まれてしまっている銭湯ですが、実は近しい楽しみ方をしているクラブカルチャーを合わせることで、これまで利用の少なかった若者層にも来てもらえるきっかけになるのではと思いました。

銭湯は特性上近隣の方々との関係性が特に重要で、音を鳴らす上でネックとなる騒音問題をサイレントフェスという方法で解決しています。