完璧主義者の監督が語る『エンド・オブ・ウォッチ』全米大ヒットの理由

2013.8.7 15:13配信
デヴィッド・エアー監督(C)2012 SOLE PRODUCTIONS, LLC AND HEDGE FUND FILM PARTNERS, LLC ALL RIGHTS RESERVED

『ミッション:8ミニッツ』のジェイク・ギレンホールと、『クラッシュ』のマイケル・ペーニャが共演した『エンド・オブ・ウォッチ』が17日(土)より公開される。本作は警官のリアルな日常を描き、全米公開時にわずか3日間で約10億円を突破する興収1位の大ヒットを記録したポリス・アクションだ。

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映画は、ロサンゼルスの重犯罪多発地域サウス・セントラル地区をパトロールする白人警官テイラー(ギレンホール)と、メキシコ系警官ザヴァラ(ペーニャ)の、常に死と隣り合わせの任務と、厚い友情をドキュメンタリータッチで描いていく。

本作で脚本、監督、製作を務めたデヴィッド・エアー監督は、『ワイルド・スピード』『トレーニング デイ』などの脚本を手がけた後、クリスチャン・ベールが出演した『バッドタイム』で監督デビュー。今作は監督第3作目になる。デンゼル・ワシントンがオスカーを手にした『トレーニング デイ』では、汚職警官のドラマを描いたエアー監督だが、本作は、実際にパトロールにあたる警官たちの日常や現場でのエピソードの数々が中心になっている。エアー監督は「僕には警察に勤める友人がたくさんいるし、何年にもわたって彼らの話を聞いて気づいたんだ。警察を扱ったジャンルは映画やテレビの世界で最も頻繁に繰り返されるけれど、彼らが本当にどんなことをしているか、大衆はほとんど知らない。僕はそれを見せたいと思った」という。

エアー監督は本作を「とてもユニークな映画なんだ。脚本はひとりも悪役がいないという点で伝統的ではない。悪役をつかまえて何もかもうまく行かせるために、主人公たちがミステリーを解くこともない。現実を比喩した、あるいはそういう描き方をした映画なんだ」と説明する。「ごく普通の男たちを描きたかった。親友同士がたまたま警官になり、人生に取り組み、仕事を処理し、理解し、成長し、結婚し、親になっていく、普通の男たちを詳しく解析しているだけだ」。

物語の舞台となる、サウス・セントラル地区で育ったエアー監督は、ロス市警から協力と忠告、助言を得ながら、通常は立ち入らないギャングたちの縄張りで撮影を慣行した。「僕は技術的に完全主義者だから、細かい所も全部正しく描きたい。車も、制服も、外見も、態度も、作戦も、行動も、身体的特徴も。警官が映画を観たあとで僕に『完璧だったな』と言ってもらえるようにね。それで僕は報われる」。

“完璧”を求めるエアー監督は、リアルさを追求するためカメラアングルまで徹底した。ギレンホールとペーニャにカメラを取り付けたのだ。「彼らがこの映画の多くを撮影したんだ。とんでもないことかもしれないが、面白かった。いろいろな意味で伝統的な映画製作法とは違う。撮影も、ストーリーテリングも、演技でさえ違うと思う。スタイリッシュに現実を模倣しているからだ。キャラクターたちが自分で作り出すビデオ映像と、監督として彼らの世界を伝える編集映像を組み合わせるコラージュ形式で、ドキュメンタリー感覚を生み出している」。

『エンド・オブ・ウォッチ』/8月17日(土)丸の内TOEIほか全国ロードショー

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