『スター・トレック イントゥ・ダークネス』

J.J.エイブラムス監督の最新作『スター・トレック イントゥ・ダークネス』が公開になる前に、本作に登場するスポックが絶体絶命の危機に陥る瞬間をとらえた本編映像が公開された。

『スター・トレック イントゥ・ダークネス』本編映像

映画は、様々な星の生命体が共存している未来世界を舞台に、ジェームズ・T・カーク(クリス・パイン)をはじめとする仲間たちがエンタープライズ号に乗り込み、危機に立ち向かう姿を描いたSFシリーズ。『…イントゥ・ダークネス』は、2009年に公開された『スター・トレック』の監督、キャストが再集結した作品で、地球を危機に陥れようとする冷酷な悪役ジョン・ハリソンの脅威にカークたちが立ち向かう姿が描かれる。

このほど公開されたのは、ある星の火山活動をおさめるべくスポックが超強力な冷却装置を手に現地にむかうも、噴火活動があまりに激しく危機にさらされる場面。エンタープライズ船内にいるカークたちはスポックの命を救うために知恵を絞るが、スポックは彼らが行動を起こすことで惑星連邦の規則“未開文明の星に立ち寄った際には自らの姿を見られてはならない”が破られると救出を拒否する。噴火の瞬間が刻一刻と迫る中、あせるカークたち、迫りくる炎、それでも“規則の遵守”を最優先にするスポックの姿が次々に映し出される。

映像に登場するスポックはエンタープライズの副長と科学主任で、バルカン人と地球人の間に生まれた男だ。とんがった耳と、どこの理容室で切ったのか気になる髪形が特徴的で、シリーズの中でも人気を集めるキャラクターだ。バルカン人は感情を抑制し、つねに論理的であろうとする人たちで、映像でもわかるように自らの命よりも規則を優先させようとする。しかし、バルカン人は冷酷ではなく、極めて理知的な人々で、防衛以外では暴力行為にでることがなく、少し融通がきかないが悪人ではない。さらにスポックは身体の半分に地球人の血が流れており、カークと対立する場面や、自身のルーツに悩む場面もありながら、結果的にカークと唯一無二の友情を築きあげていく。

本作では前作に続いてザッカリー・クイントがスポックを演じており、エイブラムス監督は「ザッカリーはスポックというキャラクターに、生真面目さと驚くべきユーモアのセンスを持ち込んでくれた。撮影を終えて全体を見たとき、改めてザッカリーのすごさがわかった」と語る。論理を重んじ、地球人の感情を解せず、しかしある作品では「彼は誰よりも人間的だった」と評されたスポックが最新作がどんな活躍を見せるのか気になるところだ。

『スター・トレック イントゥ・ダークネス』
8月23日(金)より、TOHOシネマズ日劇ほかで公開
※8月16日(金)、17日(土)、18日(日)先行公開あり

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