アルベルト・ザッケローニ日本代表監督 アルベルト・ザッケローニ日本代表監督

8月8日、『キリンチャレンジカップ2013』ウルグアイ戦に臨む日本代表23名の発表記者会見が行われた。ザッケローニ監督は遠藤保仁や本田圭佑、香川真司ら日本代表の常連たちとともに、『東アジアカップ2013』で代表初キャップをマークした6名を選出した。大会得点王となった柿谷曜一朗やMVPを獲得した山口蛍、無得点ながら存在感を見せたFW・豊田陽平らを選んだのだ。

「キリンチャレンジカップ2013」チケット情報

指揮官は、新顔6人の選出の理由についてこう説明した。「代表を率いてから3年、今までは『W杯』予選を突破することが目標だった。予選を戦ったメンバーで『コンフェデ杯』を戦おうと決めていた。これからは『W杯』本大会への準備をしたい。チームは新しいステージに入った。『W杯』までにチームのバランスをいかに高めていくか。いかに引き出しを増やしていくか。いかにバリエーションを増やしていくか。この3点にトライするために、新たなメンバーを手元に呼んだ」

とりわけ、柿谷、豊田に対する評価は高いようだ。ザッケローニ監督は「ふたりは異なった特徴がある。代表に新たなバリエーションをもたらしてくれるのじゃないかと思う。できる限り、試合で使っていきたい」と言及した。

「柿谷の1トップに本田、香川、岡崎慎司の2列目のテストか!」と思うのは、早計である。ザックはこうも言った。「柿谷は若く才能ある選手。代表チームにすぐに入れて才能を潰すのではなく、ゆっくり成長してくれればいい。彼はいい道を進んでいる。ここでプレッシャーをかけたくない」

また、『コンフェデ杯』3試合で9失点、『東アジア杯』3試合でも6失点を喫した守備陣の建て直しについて質問されたザッケローニ監督は「世界中を探してもたくさんゴールを取り、失点の少ないシステムはない。我々の姿勢は、失点しても相手よりも多くゴールを奪うこと」とキッパリ。さらに3年前の代表監督就任記者会見を引き合いに出し、「3年前は、得点力不足ばかり質問された記憶があるが」とニヤリ。

『W杯』予選中は一貫して「チームのバランスが大事」と語ってきた監督は、『W杯』で「攻め勝つサッカーを目指す」と宣言したのだ。2010年『W杯』で、守って守って守り通してからのカウンターでベスト16入りした日本代表にとって困難な道のりだが、イタリア人指揮官は本気で「攻めるサッカー」を完成させようとしている。

2010年『W杯』ベスト4にして、2011年『コパ・アメリカ』優勝、6月の『コンフェデ杯』ベスト4のウルグアイを向こうに回しても、ザックジャパンは攻める。

8月14日(水)『キリンチャレンジカップ2013』宮城スタジアムのチケットは予定枚数終了。9月10日(火)『キリンチャレンジカップ2013』日本代表×ガーナ代表・横浜国際総合競技場のチケットは発売中(9月6日(火)・日本代表×グアテマラ代表・大阪長居スタジアムのチケットも予定枚数終了)。