蘭寿とむ 撮影:奥村達也 蘭寿とむ 撮影:奥村達也

イタリアオペラを原作にしたミュージカル『愛と革命の詩(うた)-アンドレア・シェニエ-』が、宝塚歌劇団花組により上演される。トップスター・蘭寿(らんじゅ)とむが「念願だった」と目を輝かせる、“大恋愛物”の作品だ。気合い十分の蘭寿、そして、振付として参加するハンブルクバレエ団の現役ソリスト・大石裕香、演出の植田景子の3人に、本作にかける想いを訊いた。

宝塚歌劇花組『愛と革命の詩(うた)-アンドレア・シェニエ-』チケット情報

「宝塚に入ったからには、“これぞ宝塚!”という夢の世界、愛に生きる役をやりたいと常々思っていたので、すごく嬉しいです。燃え上がる想いを表現できるシーンがあるだけで幸せに思います。天使の羽根を使ったセットもすごく素敵なので、情熱的で美しい世界観を楽しんでいただきたいです」。

フランス革命を背景に、滅びゆく貴族階級の者たちの姿と、新しい時代を求めて闘う人々の姿を描いた本作。蘭寿演じる実在の革命詩人アンドレア・シェニエと、貴族の令嬢マッダレーナ、彼女に叶わぬ想いを抱きながら革命の闘士として闘うジェラール。3人の関係を中心に、物語が展開していく。シェニエを演じるにあたって、蘭寿は、「高潔すぎる魂を持った人」と捉える。「自分の信念を曲げられない強い意志を持っていて、社会や体制を批判する詩を書くような人。そうした不器用で真っ直ぐな想いを強く出しながら、演じていきたいと思います」。

今作では、ダンサー・振付家として高い評価を得る大石が、ステージに彩りを添える。「身体だけを使った心理表現や革命の場面、蘭寿さんのメインとなる振付をさせていただいています。稽古場の雰囲気から感じることや、身体での感情表現を大切にしながら一緒に作り上げていきたいですね」と、大石。また、演出の植田は「ダンスがとても魅力的なトップコンビなので、その魅力を活かせる作品にしたいと考えました。シンプルな大恋愛ドラマの中で、大石さんの力を借りながら、音楽やダンス、舞台装置でさまざまなチャレンジをしたいです」と語った。

一方、第2幕のショー『Mr.Swing!』は、「出だしだけでも満足していただけそうなくらい、アップテンポでカッコイイ」と蘭寿。しっとりしたシーンもコミカルなシーンもあり、“かねてよりダンスの花組”と称される花組の、個性弾けるステージが楽しめる。「それぞれが個性的に輝いているのはもちろん、全員が集結したときのパワーはすごく熱いものがあります。お芝居もショーも、そんな花組の魅力を活かしてお届けしたいと思います」。公演は8月16日(金)から9月23日(月・祝)まで兵庫・宝塚大劇場、10月11日(金)から11月17日(日)まで東京宝塚劇場にて上演。東京公演は9月8日(日)より発売開始。

取材・文:黒石悦子